JAXAの太陽系惑星探査 [JAXA]

今後打ち上げが予定されている「あかつき」「ベピ・コロンボ」「IKAROS」のインタビュー特集。しかし「ベピ・コロンボ」の水星周回軌道に到達するまで6年掛かるというのも凄いですね。水星まで行くのは太陽系を飛び出すくらいのエネルギーが要るそうですから大変です。2014年に打ち上げられて、観測開始が2020年ですから今から10年後… 順調に行ってもホント長丁場なプロジェクトです。
「あかつき」は金星のうねる大気をバシバシ撮った画像が楽しみですね。こちらに観測装置で試し撮りした画像がいくつか上がってますが、IR2の解像度で撮った画像を繋いで動画にしたら凄いでしょうね。金星の大気層を徹底的に調べ上げる計画で、来年が非常に楽しみです。
IKAROS」は目的が極めてシンプルながら技術開発の粋と言える試験機なのでこれも決して見逃せません。ある意味人類の夢の一つとも言える「ソーラーセイル」で惑星間軌道を飛んでいこうというんですからたまりません。展開方式から独自ですが、姿勢制御も通常のガスジェットの他に、セイルの反射特性を変化させてトルクを発生させることで姿勢制御を行なう実験をします。セイルを維持するのは遠心力だけですから、あまり勢い良く機体をひねるとセイルが乱れてしまうのでこういう制御法が考えられているのですが、更に膜面に極薄の太陽電池も張り付けて発電を行なったりと面白機能満載です。あと観測装置も2つ積んでるそうで、一つはダストカウンタでもう一つはガンマ線バースト観測装置。
今後はこれらの中に「はやぶさ2」「かぐや2」が仲間入りしていることを期待していますよ!