日本版GPS打ち上げへ 豊富町に受信局 宇宙機構 [北海道新聞]

宇宙航空研究開発機構宇宙機構、東京)は今夏にも、衛星利用測位システム(GPS)を補完する「準天頂衛星」の1号機を打ち上げる計画だ。世界で現在利用されているGPSは米国が管理、運用する30機の人工衛星に依存しているが、日本が独自に現行のGPSを補完し、さらに高度な利用を図る狙いがある。世界に配備する九つのモニター局のうち一つを宗谷管内豊富町に置き、衛星からのデータ受信実験や衛星の監視を行う。

準天頂衛星システムは、静止衛星が赤道上空にしか打ち上げられないため、日本のほぼ真上(天頂)を通る軌道を持つ衛星を3機組み合わせて運用する仕組み。高層ビルが立ち並ぶ都市部や険しい山間部など地理上の制約に左右されず全国をほぼカバーすることで緯度、経度を精密に測定できるメリットがある。

1号機関連の総費用は約750億円。2、3号機については、国が技術評価を踏まえた上で打ち上げ時期を判断する。

宇宙機構によると、1号機の打ち上げで地殻変動の観測や地籍調査、森林資源管理、津波警報などの精度の向上が見込める。カーナビの位置情報の精度は現行4、5メートルの誤差があるが、導入で1メートル以内まで高まる可能性もあり、「出合い頭の事故が多い場所。衝突に注意」などの情報提供もできるという。

750億円って、初の測位衛星なんで単純に比較は出来ませんが打ち上げ費用込みと考えても何だかいつもより高くついてますね。単に新規技術だからなのか、それとも地上局込みだからでしょうか。