IHIがGXロケット会社清算へ 政府の計画中止で [共同]

IHIは16日、官民共同開発の中型ロケット「GX」の設計や開発のため設立した「ギャラクシーエクスプレス」(東京)を清算する方針を固めた。行政刷新会議の「事業仕分け」で開発計画の廃止を求められ、政府が中止を決めたため。

清算に伴い、IHIは約100億円を特別損失として計上する見通しだ。IHIの2010年3月期連結決算の純損益は70億円の黒字予想だが、特別損失の発生で赤字に陥る可能性もある。

GXの完成には今後940億円の政府予算が必要とされ、採算性などを考慮した政府が昨年末に計画中止を決定。IHIは、民間だけでは事業として成り立たないと判断した。

これまで投じた開発費用は約700億円で、うち約430億円を民間が負担している。ギャラクシーエクスプレスは2001年設立。IHIがグループ会社を含め、4割超を出資している。

IHIは三菱商事川崎重工業など他の出資企業と、清算に向けた交渉を進める。航空宇宙業界は防衛予算の削減で各社とも経営が厳しく、技術力の維持や向上が課題となっている。

南無。まあ来年度から本格化する次期固体とLNG推進の開発で是非とも頑張って頂きたいところです。