NASA、商業有人宇宙輸送開発計画の民間企業を選定 [sorae.jp]

アメリカ航空宇宙局は2月1日、商業有人宇宙輸送開発(CCDev)計画において、民間企業5社を選定したと発表した。

CCDev計画は2009年8月に発表されたもので、予算5000万ドルを用いて、民間企業による商業宇宙管理システムの開発を促進し、国際宇宙ステーションISS)やビゲロー・エアロスペース社の軌道上宇宙構造物などへの人員輸送を目的としている。

今回選定されたのはブルー・オリジン社(Blue Origin)、ボーイング社(The Boeing Company)、パラゴン・スペース・デベロップメント社(Paragon Space Development Corporation)、シエラネバダ社(Sierra Nevada Corporation)、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス社(ULA)の5社。割り当てられた予算はそれぞれ370万ドル、1800万ドル、140万ドル、2000万ドル、670万ドルとなっている。

それぞれの予算は宇宙技術の開発に使用され、今回の投資について、NASA探査システムミッション部のダグ・クック(Doug Cooke)副部長は「これらの選択は今後の商業有人宇宙飛行の実現に向けて、重要な一歩となります」と述べた。

一方、今回の選定からスペースX社(SpaceX)は外されている。同社は既にNASAの商業軌道輸送サービス(COTS計画)と契約しており、今回のCCDev計画から外されたことについても、イーロン・マスクCEOは「特に驚いていない。CCDevで求められている技術の多くは、既に(スペースXが)開発している」とコメントした。

NASAによると、今回の5000万ドルの投資はあくまで始まりにしか過ぎず、低軌道への宇宙飛行士を輸送する業者の選択については、今後より一層激しい競争を仕掛けるという。

どうやらSpaceX社のDragon有人版は外れた模様。