【世界フィギュア】高橋大輔が日本男子初の金メダル 史上初の4回転フリップも [産経]

うおおおおお! 4F飛んだ! しかも降りた!

イタリアのトリノで開催されているフィギュアスケートの世界選手権で25日(日本時間26日)、男子のフリー演技が行われ、バンクーバー冬季五輪の銅メダリストで24日のショートプログラム(SP)で首位に立っていた高橋大輔(24)=関大大学院=が168.40点をマーク、合計257.70の今季最高得点で、世界選手権日本男子初の金メダルを獲得した。

イタリア映画「道」のテーマに乗った高橋は、出だしの大技、男子でも世界大会史上初となる4回転フリップで着氷。パントマイマーのような表現力にスタンドも手拍子でこたえ、後半のトリプルアクセルもピタリと決めた。

ライバルのパトリック・チャン(カナダ)は無難な演技構成で臨みながらジャンプで失敗し、247.22で2位。ジュベール(フランス)は4回転ジャンプを2度成功させながらトリプル・ルッツで転倒し、241.74で3位。小塚崇彦は216.73で10位だった。

バンクーバー五輪後、練習不足で体重が2キロ増えたといい、「モチベーションを上げるのが大変だった」という高橋だが、五輪の金、銀メダリストが世界選手権を回避するなか、見事に調子を合わせてきた。

世界選手権での日本男子の過去の最高成績は、2007年の高橋の2位だった。

価値あった「大技」挑戦=新王者の高橋、信念貫く−世界フィギュア [時事]

フリー冒頭で挑み、回転不足となった4回転フリップ。「無謀な挑戦だったけど、あれだけ言ってきたので」と苦笑い。「あれだけ」とは、五輪金のライサチェク(米国)も含め、世界大会で4回転なしの王者が続いていることに反発していたからだ。守りに入らず、信念を貫いた。
挑戦した価値は大きい。高橋はこれまで4回転トーループで跳んでいたが、五輪後の練習で得意のフリップで試した感触が悪くなく、前向きに考えた。4回転フリップは国際スケート連盟主催大会で成功はなく、基礎点は4回転トーループより1.5点高い。精度を高めれば演技構成の幅も広がり、「4回転論争」に決着を付ける武器になる可能性も秘める。
もちろん、上位選手が少なかった今回の結果をそのまま受け止めていない。「これに甘えず、まだまだ進化しないといけない」と話し、「来年は日本で世界選手権。全員が照準を合わせてきた試合で金メダルを取りたい」。新王者は前を見据えた。

高橋、攻めて圧倒…世界フィギュア [読売]

今回はSP首位発進。五輪の金、銀メダリストは欠場し、最終滑走の高橋の前でライバルたちは伸び悩んだ。日本男子初の金メダルだけが欲しいなら、リスクを冒す必要もなかった。

「直前まで迷った。でも、僕は故障する前の自分に戻りたい。だから挑戦した」

2008年10月に右ひざのじん帯を断裂する前には、2度成功させた4回転トーループ。さらに難度の高いフリップを選んだのは、大けがの絶望を越える過程でつかんだ、自分を信じて前進する力を、失いたくなかったからだろう。


金メダルおめでとうございます! てか自分の演技が始まるまでクワド(4回転)をやるかどうか決めていなかったそうですが、飛んだのはなんと史上初のクワドフリップ。回転不足こそ取られてしまいましたが、「4F」の文字が初めてプロトコルに刻まれた瞬間です。んで第100回世界選手権で日本人男子初優勝。ちょっと歴史変わったんじゃないですかねこれ。最近は高難易度vs完成度みたいな風潮がありますが、「よろしいならば両方だ」みたいな演技は見ていて爽快でしたよ。4F降りてからの演技はずっと鳥肌立ってました。4年前の雪辱は完全に果たしましたね。4年後を目指すのはまだ決めかねているようですが、まだ病み上がりにもかかわらず更に進化を遂げてしまったとあっては期待せざるを得ません。
で復活のジュベール選手はフリーでクワドを2回決めてくるなど凄い演技が見られましたが思ったほど得点は伸びず。しかし今大会は皆してクワドクワド、ホント春のクワド祭でした。眼福眼福。

小塚、好調の4回転に落とし穴/フィギュア [サンスポ]

最難関の4回転ジャンプの好調さが、思わぬ落とし穴をつくっていた。「練習で4回転を外さなかったから、失敗した時の気持ちの持ち方が抜けていた」。挽回(ばんかい)しようと力が入り、連鎖的にミスが出た。

メダルがちらつく好位置も心身に微妙に作用したようだ。6分間の直前練習ではステップで転倒する珍しいミス。「緊張していたのかも。体が動いているつもりが動いていなかったのかな」と首をひねった。過去2度の世界選手権で8位、6位と階段を上がってきた21歳が、好機だった3度目の舞台で手痛い教訓を得た。

ここ大一番でちょっと意識しちゃったのかも知れませんね。残念。今後はどんどん上位に食い込んで場数を積んでいって欲しいですね。



あと五輪から引き続き出てるこの人、ADSL(エイドリアン・シュルタイス)も外せません。サクッとクワドを決めるだけでなくこのコアな世界観というかエキセントリックな動きというか、多分フィギュア初めて見る人でも目を惹かれるんじゃないでしょうか。曲の解釈だとかでもっと評価されるべきだと思いますがw、自己ベスト更新してましたし後半のステップを磨けば絶対伸びてきますよね。