温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)によるアイスランドにおける火山噴火及び噴煙の観測結果の英国政府への提供について [JAXA]

(独)宇宙航空研究開発機構環境省及び(独)国立環境研究所(以下、「三者」)は、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT/ゴーサット、平成21年1月23日打上げ)プロジェクトを推進していますが、今般、英国政府の要請に応じ、「いぶき」に搭載した雲エアロソルセンサがアイスランドにおける火山噴火及び噴煙の状況を観測した画像データの提供を開始しましたので、お知らせいたします。

今般、英国政府から外務省に対し、火山灰の噴煙の状況確認並びに予測モデルの検証に用いるために観測データの提供依頼があり、三者は雲・エアロソルセンサによる4月15日以降の欧州地域の観測データについて画像処理(*)並びに地図投影(**)を施した形で提供を開始いたしました。
画像データの提供は今月いっぱい実施する予定です。

テレビで専門家が解説してたところによると、火山灰は段々と上空の雲と混ざって見分けが付かなくなるそうですが、こういう大気観測を行なうセンサで得られたデータからなら定量的に検証が出来るということなんでしょうね。どうやら「だいち」に続いて「いぶき」も災害観測に役立つ衛星となりそうですね。