「はやぶさ2」機器試作を承認 新ロケットも、宇宙開発委 [共同]

 文部科学省宇宙開発委員会は11日、小惑星探査機はやぶさの後継機「はやぶさ2」の搭載機器の試作と、新型の固体燃料ロケット「イプシロン」の開発を承認した。はやぶさ2は2014年度に、イプシロンは13年度に打ち上げを目指す。

 開発費用は計約164億円が見込まれる。本年度の予算は3千万円だったが、はやぶさが6月に帰還を果たした後は、開発推進の機運が高まっており、この日の承認を受け文科省は来年度予算での大幅な増額を目指す考えだ。

イプシロンと共に「はやぶさ2」も本委員会で了承されたようです。これで来年度予算が下りればほぼ本決まりですね。

「はやぶさ」後継機、今度は何を目指す? [読売]

 炭素化合物の豊富な小惑星は、大半が火星より遠い場所にある。ところが、1999JU3はもっと内側の軌道を回っており、数年に1回、地球へかなり近づく。イトカワと似た軌道で、はやぶさのような馬力の小さい機体でも往復できる、珍しい存在だ。

 そこへ行くには、14〜15年が打ち上げの好機。もう、開発期間に余裕はない。しかし、財政難のため、宇宙機構も来年度予算は厳しい削減が求められており、はやぶさ2の開発費約148億円をどう確保するか苦しんでいる。

 米航空宇宙局(NASA)は、得意の惑星探査技術を生かし、1999JU3より遠方にある小惑星へ、有機物を採りに行く探査を計画中。はやぶさ2の開発が15年に間に合わず、次の打ち上げの好機まで延期となれば、米国に先を越され、「事実上、計画断念に追い込まれる」と、宇宙機構川口淳一郎教授は懸念する。

今度の計画は物理的なタイムリミット付き。何としてもここで通る必要があります。