「はやぶさ」カプセルから採取された微粒子の電子顕微鏡写真 [ISAS/JAXA]

先日の会見には間に合わなかった写真が公開されました。

現在、宇宙航空研究開発機構JAXA) 相模原キャンパス内のキュレーションセンター(※1)において、「はやぶさ」 サンプルコンテナ(※2)内より、テフロン製ヘラで採取された微粒子の電子顕微鏡による観察を行っていますが、ヘラを用いて回収された試料を走査型電子顕微鏡により直接観察を行った結果、多数の微粒子が確認されました。

なお、これらが小惑星イトカワ」の物質であるかどうかの判断には、今後予定している初期分析の結果を見る必要があります。

おおっ、しっかり見えてますね−。しかしこれを1つ1つ摘み上げて初期分析に回す作業がまた大変そうです。

はやぶさ:微粒子の多く「岩石質」…電子顕微鏡写真を公表 [毎日]

 小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った試料を分析している宇宙航空研究開発機構JAXA)などの研究チームは8日、名古屋市で開かれた日本惑星科学会秋季講演会で、カプセルから回収した微粒子の電子顕微鏡写真を公表し、これらの多くが岩石質であると報告した。

 チームによると、微粒子はほとんどが0.001ミリ以下で、これまでに100個以上を採取した。見つかった岩石質の微粒子は組成にばらつきが見られるといい、チームは今後、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)などを使って調べ、微粒子が地球のものか小惑星のものかを判別する。

これは興味深い報告ですね。詳細な分析が楽しみです。