無人宇宙輸送機、ドッキング支えた「頭脳」 日本の宇宙現場 光る企業群(4) [日経]

最終回。

 「簡単にドッキングしたように見えますが、複雑な位置制御をしているんですよ」。HTVの頭脳にあたる「電機モジュール」を開発した三菱電機の津屋直紀・HTVプロジェクト部長は打ち明ける。ドッキングの成功は「米航空宇宙局(NASA)にも高く評価された」と胸を張る。

相対速度秒速1mmとか、恐ろしい精度です。

 全体のシステム設計やエンジン部分の製造を担当した三菱重工業の松山行一・HTV担当部長は「日本が宇宙に飛ばした機器の中で、最も複雑な構造」と指摘する。設計や組み立て作業では苦労したという。

 部品点数や配線が多く、安全性のチェック項目は膨大だ。丁寧に正確に組み上げる必要があり、「飛行機や船舶などの製造で昔から培ってきた技術力がなければ実現できなかっただろう」(松山担当部長)。

これまでの人工衛星の数倍の大きさですし、それでいて有人レベルの信頼性・冗長性が求められますし、かと思えばでっかい開口部がどてっ腹に開いてますし。これまで培った要素要素の技術を上手く噛み合わす事が出来たという事ですね。