黄砂:衛星「いぶき」がキャッチ 中国砂漠地帯に積雪なく [毎日]

以前アイスランドの火山灰などを観測していましたが、今回は黄砂。

 いぶきは紫外、可視、赤外の3種類の光をとらえるセンサーを搭載。大気中の微粒物質を1000キロ幅にわたって観測可能で、火山灰の移動など大規模な現象をとらえやすい。

 チームは宮城県から鹿児島県にかけて黄砂が観測された12日、いぶきの観測データを解析。黄砂が中国西部の砂漠地帯から朝鮮半島沖を経由して日本に飛来している様子を可視化することに成功した。また、福岡県春日市における砂じん濃度の計測で直径0.005ミリ以上の砂じん粒子が大気1リットル当たり100個以上あり、非常に高濃度の黄砂だったことも分かった。

 黄砂は通常、雪解けが終わり土壌の乾燥が進んだ春に多く観測される。東海大中島孝准教授(大気物理学)は「気候変動で中国の積雪が遅れると、秋も黄砂現象が増えるかもしれない。観測と分析体制を充実させる必要がある」と話す。

2010年11月15日 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)による黄砂の観測について [GOSATプロジェクト]

 通常は春に発生する黄砂が珍しく秋に発生しました。日本にも飛来し、九州北部では視程が5km以下になりました。画像1は11月11日に「いぶき」が観測したもので、黄砂が黄海を渡る様子が捉えられています。画像2は11月12日のもので、日本海を進む低気圧の後を追って本州の日本海側から九州を通ってチェジュ島に黄砂が広がっています。

うおお、めっちゃモヤッてますねえ… 理由は中国の砂漠が暖冬か何かであまり雪が降らずにパサパサしてるからだとか。エアロゾルセンサだとこんなにクッキリ写っちゃうようです。