宇宙開発委員会の資料いろいろ

平成22年宇宙開発委員会(第37回) 配付資料 [宇宙開発委員会]

委37-2-1 宇宙開発に関する重要な研究開発の評価について 宇宙ステーション補給機技術実証機(HTV1)プロジェクトの事後評価結果 (PDF:600KB)

HTV が初めて実証したキャプチャ・バーシング方式がアメリカの商業民間輸送機でも採用され、アメリカ民間企業へ近傍通信機器等が輸出されることとなっており、NASA への運用支援の契約が検討されている。

シグナスとはさらに別の話があるんでしょうか。

ロシア・サービスモジュールの遅れやアメリカのコロンビア号事故の影響などにより、ISS の全体の組立スケジュールが遅れることとなり、当初計画の2001 年から2009 年へ約8 年打ち上げが延長された。その延長された開発期間を活用し、安全・信頼性向上が図られ、効率化に向けた努力が図られたと認められる。また、総開発費が平成9 年度に開発着手した時点の280 億円から、平成18 年のプロジェクト資金の見直し設定時点で677 億円と、数字としては当初より2.42 倍になった。その内容は、プログレス衝突事故等を反映した追加安全要求の取り込み、大型船外物資輸送要求によるコンフィギュレーションの変更、機器価格上昇など外的要因によるやむを得ない変更であり、ATV との比較では、効率の良い開発・運用がなされていることが示されている。したがって、総開発費の増加は理解可能な範囲であったと言える。

いやいや、開発費680億円でも輸送機としては格安だと思いますが、元は280億だったんですか。どんなだ…

委37-2-2 宇宙開発に関する重要な研究開発の評価について H-IIBロケット試験機プロジェクトの事後評価結果 (PDF:655KB)

平成20 年4 月にJAXA 総合事業計画で制定されたサクセスクライテリアの各項目について特に大きな問題が無いことを確認し、それぞれのクライテリアに関しては、以下の達成状況であることを確認した。すなわち、平成21 年9 月11 日に試験機を打ち上げ、HTV 技術実証機を所定の軌道に良好な精度で投入しており、運用機の運用開始に支障がないことを確認し、ミニマムサクセス、フルサクセスを達成した。また、HTV 軌道に16.95 トンという、要求値16.5 トン以上の打上げ能力向上を果たしていることを確認し、エクストラサクセスを達成した。

所定以上の性能が出ているようです。