超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)によるデジタル・ディバイド地域における遠隔医療実証実験の実施結果について [JAXA]

小笠原での頭蓋内出血外科手術(ドリルで穴開けたりする)をシミュレートしたらしい。

 小笠原村診療所と広尾病院の間での既存回線は64kbpsであり、「きずな」を使用することで合計24Mbps、3チャンネルの各種データを伝送することができました。内訳はハイビジョン映像(放射線画像など)が約12Mbps、内視鏡映像・エコーが約3Mbps、ハイビジョンTV会議が約9Mbpsです。これらについて安定した高速通信を行うことにより、緊急性のある処置を搬送前に安全に行うことができ患者の状態の改善につながる、現場で治療を完結できるようになり飛行艇搬送を減らすことができる、複数の医師の目を通すことでより正確さを増す、など非常に役立つことが実証されました。
 小笠原村診療所の医師からは、「とても1000km離れているとは思えず、専門外の処置においてリアルタイムに実技指導が仰げるのは助かる」、広尾病院の医師からは、「映像が非常に鮮明であり、放射線画像のフィルムの確認による診断や技術指導を行うことが充分に可能である」、「エコーや内視鏡の映像を、実際に小笠原で見ているものと同じ画質で見ることが出来るため、広尾病院からの処置指導により、これまで出来なかった現地での処置が出来る可能性が拡がる」というコメントがありました。

「きずな」で世界最高速1.2Gbps(単一搬送波)の伝送に成功 [NiCT]

またこちらでは1.2Gbpsを達成したらしい。

(2)では、「きずな」搭載中継器の1.1GHz帯域を最大限使用した、単一搬送波の1.2Gbps伝送に成功しました。これまでは622MbpsTDMAモードを実現していましたが、今回、NICTが開発した毎秒2GHzの高速多重D/Aコンバータを用いた地上局用システム(超高速バーストモデム)を構築し、1.2Gbpsでの実通試験を試みました。その結果、鹿島宇宙技術センターに設置された4.8m径アンテナ地球局と「きずな」間の折返し伝送実験で、計測用の擬似雑音データを伝送することにより、単一搬送波1.2Gbps伝送におけるビット誤り率が0となることを確認し、通信衛星として世界最高速の性能を達成したことを確認しました。これは、超高速インターネット衛星「きずな」がその主要なミッションの一つとして位置づけていたギガビットクラスのデータ伝送技術を確立したといえるもので、画期的な成果です。

以前622Mbps×2波で1.2Gbpsを達成しましたが、今回は1本で。きずなさん本気出してますね−。