宇宙基本計画 施策絞り込みへ [NHK]

政府の宇宙開発戦略本部は、麻生内閣当時の去年6月、情報収集衛星の研究開発など当面の宇宙開発の目標を盛り込んだ「宇宙基本計画」を策定しましたが、基本計画に盛り込まれた衛星などの開発や利用には総額で2兆5000億円が必要となります。これについて、20日に開かれた宇宙開発戦略本部の専門調査会では、国の財政が厳しいなか、基本計画の施策に優先順位を付ける必要があるとして、施策の絞り込みを進めることを決めました。そして、予算を効率的に活用する観点から、研究開発よりも実用につながる施策を優先するべきだとして、来年夏までに具体案を取りまとめ、再来年度の予算案に反映させることを確認しました。また、20日の会合では、GPSの機能を補完する日本初の人工衛星「みちびき」に続く2機目以降の開発に向けて、技術的な課題を検討する作業グループを設置することを決めました。

宇宙戦略本部、基本計画見直しへ議論開始 [日経]

 宇宙基本計画の対象期間は2009〜13年度の5年間。すべての施策を実施するには年5000億〜6000億円必要とされ、当初は予算の倍増を想定していた。ただ、財政状況から倍増は厳しく、見直すこととした。

まあ、確かにそうホイホイ倍増できるもんかいなとは思ってましたが。てか実用性を目指すとかいう話は前から出てませんでしたっけ。それは結構ですけど代わりに基礎研究系や科学系を縮小するような事はまさかないですよね?

宇宙戦略:専門調査会、議論を非公開に 菅政権後初の会議 [毎日]

 専門調査会は毎月1回程度、宇宙政策の基本方針を話し合う有識者会合で、委員は安西祐一郎・元慶応義塾長や渡辺捷昭トヨタ自動車副会長、向井千秋宇宙飛行士ら14人。厳しい国の財政を踏まえた事業の絞り込みや、府省にまたがる政策を一本化させる「宇宙庁」の創設などを検討する。

 非公開としたことについて、座長に就任した葛西敬之JR東海会長は会見で「専門家が忌憚(きたん)ない意見を交換して、効率的に議論を進める。非公開が世の中の常識だ。議論の紆余(うよ)曲折をすべて知らせるより、まとまったところで理解いただけるようにした方がよい」と述べた。宇宙政策を検討する文部科学省の宇宙開発委員会が公開で審議していることを指摘されると、葛西座長は「私は文科省のやり方が間違っていると思いますがね」と突っぱねた。

うーん、座長をはじめとして宇宙は専門外の方が結構いらっしゃるようですが、それを非公開というのはちょっと不安になります。