政府、モンゴルに衛星売り込みへ レアアース探査に一役 [朝日]

 政府は来年2月、モンゴルに官民合同の訪問団を派遣し、小型の観測衛星を売り込む計画を固めた。モンゴルと共同で進めるレアアース(希土類)の探査にも、この衛星を活用するよう提案する。モンゴルでのレアアースの早期開発を後押しし、日本の資源確保につなげる狙いだ。

 モンゴルに売り込むのは、経済産業省とNECが共同開発している重量400キロ級の小型衛星「ASNARO(アスナロ)」で、受信・データ解析システムや打ち上げ費用を含め総額約100億円。地上の50センチ四方まで映し出すことができ、解像度は小型衛星で世界最高水準という。

 モンゴルは銅やウランなどの鉱物資源が豊富で、鉱業は国内総生産(GDP)の3割を占める。日本が輸入の9割を中国に頼るレアアースの埋蔵量も多いとみられ、日本、モンゴル両政府は今秋、レアアースの共同開発で合意した。

 ただ、その探査は始まったばかり。衛星画像で地表の状態を調べれば、鉱物のある可能性の高い場所を絞り込める。国土が広大なモンゴルでは「効率の良い現地踏査につながる衛星の利用価値が大きい」(日本政府関係者)というわけだ。

 モンゴルは携帯電話やテレビ放送に使う通信衛星にも関心を示しており、観測衛星とともに売り込む。

ASNAROは経産省が音頭を取っているプロジェクトですが、これはASNAROタイプの衛星を受注するという事なのでしょうか。

政府、宇宙事業をODA対象に ベトナム衛星に円借款 [共同]

 政府が、政府開発援助(ODA)の対象に人工衛星導入など宇宙事業を加える方針を固めたことが31日、明らかになった。第1号案件として、衛星の打ち上げを計画しているベトナム円借款を供与する見通し。近くベトナム政府にこうした方針を伝え、日本企業への発注を要請する。

 政府はこれまで、宇宙事業はODAにはふさわしくないとして対象に認めてこなかったが、欧州各国がODAで産業界を支援していることを踏まえ方針転換した。宇宙事業で日本は欧米勢に水をあけられており、新興国の小型衛星需要を照準に官民一体で売り込みを加速する。

こちらはベトナムへのODA。レーダー機ですがNEC繋がりということもあってバスは共通だと思います。ベトナム側から打診されてきた案件のようですが、ようやくとはいえ日本が衛星のトップセールスに乗り出したのは大きな前進ですね。