ロケット部品の国産強化 宇宙機構、企業と組み海外開拓 [日経]

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 日本のロケットや衛星などはすでに部品の8〜9割が国産品だが、姿勢制御装置や電源系統などを管理する高性能ICのFPGAなどの基盤部品は米国製が多い。米国は宇宙関連部品を武器輸出規制の対象に指定しており、調達に時間がかかるほか、故障しても分解調査ができない。昨年12月、金星探査機「あかつき」が予定軌道に移動できなかったのは米国製部品のトラブルによるが、日本単独の原因究明は困難で、国産化の徹底が課題として浮上した。

 国産化を急ぐのは姿勢制御装置やFPGA、マイクロプロセッサーなど約10品目。国内メーカーと共同開発し、主力ロケット「H2A」や各種衛星などに採用する。

採算性で国産化出来てない物やコスト・実績とかの問題で海外部品を導入するケースが多いですが、それによってそれまで部品を製造していた国内企業が撤退していくという悪循環がありました。不具合があった際にも国内メーカーならより迅速に対応出来るようになりますし、これで市場縮小に歯止めが掛かればいいですね。今後は国際規格の認定を受けて海外市場にも展開していくそうです。