宇宙機構、3段ロケット「H3」開発検討 有人も視野 [朝日]

H-Xの話題ですね。

 宇宙航空研究開発機構三菱重工業が、次世代ロケット「H3」の技術的な検討を始めた。国産の主力ロケットH2AH2Bは2段ロケットだが、H3はまったく新しい3段ロケットを想定。有人飛行に使うことができ、太陽系探査では「はやぶさ」などより大きな探査機も打ち上げられる。H2シリーズは基本設計から30年になるため、部分改良よりも新規開発する方が多目的化できるとみている。
 試案によると、H3は1段目に、H2AH2Bの2段目と同じ形式のエンジンを3基ほど並べる。1基ずつは高出力ではないが、噴射される燃料の温度が低く、安全性が高い。複数積むことで、国際宇宙ステーション(ISS)の高度に6トンの有人船を運べる能力を持たせる。静止衛星の軌道なら4トン級だ。1基故障しても推進力を確保でき、このエンジンを2段目にも使えば低コスト化を図れる。

 静止衛星などでは下2段を使えばすむようにし、打ち上げ費はH2Aの80億〜120億円より2〜3割ほど安くする。技術的には2020年ごろに初飛行できるという。

3段式の構成も可能に。「2段目と同じ形式のエンジンを3基」というのはLE-5Bと同じエキスパンダーブリードサイクルを採用するLE-Xのことですね。楽しみな将来構想ですが、たぶんしばらく先の事ですね。まずは現行H-IIA/B2段目の高機能化から。