NASA探査機が彗星に最接近 「スターダスト」 [共同]

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は15日、彗星探査機「スターダスト」が14日夜、地球から約3億キロ以上離れた「テンペル第1彗星」に約180キロまで最接近し、観測したと発表した。

 テンペル第1彗星には2005年にもNASAの別の探査機「ディープインパクト」が衝突実験に成功しており、同じ彗星を2度観測するのは初めて。こうした彗星は、太陽系が形成された当時の情報を保っていると考えられており、太陽系の起源の謎に迫る成果が期待されている。

 スターダストは試料採取はしなかったが、接近した際に72枚の写真を撮影、地球に送信した。

 この彗星は、ディープインパクトの観測後に太陽に接近し、表面が解けた可能性があるため、NASAの科学者は、前回の観測時との違いを詳しく調べる。ディープインパクトの衝突実験でできたクレーターも見つかるかもしれないという。

 スターダストは1999年に打ち上げられ、04年1月に「ビルト2彗星」に接近。世界で初めて、彗星のちりの入ったカプセルを地球に届けた。カプセルを切り離した後も機器は正常で燃料も残っていたことから、テンペル第1彗星に向かう新しい任務が与えられた。

こういう事後観測ができるのも数打ってナンボですよね。かなりうらやましい。「はやぶさ」も健常であれば地球大気圏に突入せず別の天体を探査する事も検討されていました。
今のところ公開された画像は72枚中この1枚だけのようですね。どこまで精細なものが撮れたでしょうか?