JAXA、衛星部品の国産品搭載率を5割に [日刊工業新聞]

 宇宙航空研究開発機構JAXA)は人工衛星に載せる半導体や電子部品などの基幹部品の国産化を促す。2019年までに、基幹部品の衛星への国産品搭載率を現在の3割から5割以上に引き上げる。
 現状の基幹部品の調達額は年間10億―20億円程度。先端的な半導体は米国製など海外製に依存しているが、安全保障上の問題から詳細な仕様が情報開示されておらず調達にも時間がかかる。信頼性が高い国産部品を安定調達しつつ、国内メーカーによる宇宙用基幹部品の海外へのビジネスチャンスを広げ、宇宙産業の裾野拡大につなげる。
 衛星用半導体・電子部品は電源や制御、通信系、人工衛星に載せる観測機器などに使われる基幹部品。プログラムを自由に書き換えられる先端的な半導体(FPGA)をはじめ、電界効果トランジスタ(FET)やプロセッサー、SRAM(記憶保持動作が不要な随時書き込み読み出しメモリー)など10種程度の国産化を進める。

こういうのは採算性とかの面も大きいですからねえ。技術の透明性を上げて裾野も広がるとなれば良いことじゃないでしょうか。