探査機メッセンジャー、水星軌道に投入成功! [AstroArts]

メッセンジャー(MESSENGER)は2004年8月4日に打ち上げられた。これまで地球で1回、金星で2回、水星で3回のスイングバイを行って水星の周回衛星となることを目指してきたが、3月18日0時45分(協定世界時。日本時間18日9時45分)に最後の軌道修正を成功させ、無事水星周回軌道に投入することができた。

これまで水星を訪れたことがある探査機は、メッセンジャーの水星接近時を除くと1974年から1975年にかけて3度の接近通過を果たしたNASAのマリナー10号だけであった。しかもマリナー10号が撮影できたのは地表全体の45%に過ぎず、水星は多くの謎に包まれていた。今回メッセンジャーが初めて水星軌道へ投入されたことにより、水星に関するさまざまな知見を得ることができると期待されている。

6年半をかけて軌道変更を繰り返し、ついに水星周回軌道に投入! おめでとうございます。