東北地方太平洋沖地震関連 2011.03.27

原発内部の映像を公開へ 米無人偵察機「グローバルホーク」が撮影 [産経]

 政府は25日、米軍無人偵察機グローバルホーク東京電力福島第1原子力発電所の内部を上空から撮影した映像を公開する方針を固めた。米軍提供の映像の公開には慎重論もあったが、正確な情報の発信を優先すべきだとの判断に傾いた。米側も公開によって日米協力をアピールするとともに米国民に向けても原発の状況について情報を公開するねらいもあるとみられる。

 高度な軍事機密に属するため、解像度を下げて公表することも検討している。

 同機は高度6万フィート(18キロ)を飛行し、滞空時間は30時間。無人のため人的被害の恐れがない。電子光学・赤外線カメラのほか、雲を透過する合成開口レーダーも搭載している。リアルタイム映像に加え、30センチ四方を識別できる写真撮影が可能のほか、赤外線カメラでの温度計測もできる。

 陸上自衛隊の大型輸送ヘリは一日に1回、原発上空を飛行しているが隊員が被曝(ひばく)する恐れがある。しかも日光照射で正確な温度測定が妨げられるため、計測は早朝に限定されている。

 常時測定にはグローバルホークが不可欠だ。1・3号機は爆発で建屋が壊れ、内部の撮影も可能という。

おっ、公開の方向なんですね! せっかくなのでついでにIGSの画像も(ボソ

福島原発、5基で制御室に照明 冷却、真水へ切り替え進む [共同]

 東日本大震災による東京電力福島第1原発事故で、2号機の中央制御室の照明が26日午後4時46分、点灯した。これで4号機を除く5基で制御室の照明がともり、復旧作業や、原子炉や使用済み燃料プールの状況把握に向け環境改善の一歩となった。4号機も照明点灯を目指している。

ということは5・6号機でも既に点いているということですかね。

 3号機のタービン建屋の地下では24日、電源ケーブルを引く作業中に水に漬かった作業員3人が被ばく。1、2、4号機でもたまった水が見つかった。1、3号機では水に含まれる高濃度の放射性物質の分析から、経済産業省原子力安全・保安院は、原子炉の水が配管や弁の隙間などから漏れた可能性が高いとみており、東電は2、4号機の水の分析も続けている。

 放射線量が高いと復旧作業の支障となるため、1号機では地下に設置したポンプで水をくみ上げ、復水器に回収している。

 注水を真水に切りかえた1〜3号機の原子炉は、圧力や温度が安定しているという。

核燃料の損傷、進行か…汚染水から放射性物質 [読売]

 東京電力福島第一原子力発電所の放水口付近で採取した海水から、高濃度の放射性ヨウ素131が検出された問題で、東電や経済産業省原子力安全・保安院、専門家は26日、汚染水が原子炉につながる配管などから海に放出されたという見方を強めた。

 汚染水からは、燃料が核分裂した際に生成する多種類の放射性物質が検出され、燃料損傷が進んでいる可能性を示している。大気中の放射線量に大きな変化はなく、浮遊する放射性物質が降下して海に溶け込んだことが原因とは考えにくいとの見方が強い。

2号機原子炉建屋から水=排水口まで流れた跡−福島第1原発 [時事]

 東京電力は26日、福島第1原発2号機の原子炉建屋から水が流れ出た跡が確認されたと発表した。25日午前9時ごろ見つかり、建屋の搬入口から外の排水口まで続いていた。建屋内のどこから出たかは確認されていない。
 経済産業省原子力安全・保安院によると、流出跡付近では毎時15ミリシーベルト程度の放射線が計測されたが、流れた水が原因かどうか分かっていない。これまで2号機に放水は行われておらず、使用済み核燃料プールへの注水でも、大量にあふれるような方法は取っていないという。

どの配管かにもよると思いますが、冷却系が復活しても漏れが続くことになると厄介ですね。

原発、過酷な現場 食事はカロリーメイト・椅子で睡眠 [朝日]

しんどいのはどこも同じだとか言われそうではありますが、いま世界で最もミスの許されない極限的現場でブラック推奨したって仕方ないんですよ。東電という会社は色々非難されても仕方ないでしょうけど、更なる大事故に至らせないためにも現場の作業員には出来うるかぎりの支援をするべき。もちろん現場を監督するのは東電の直接的な責任。けしかけるだけではなくこういう所も追求しないといけないですよね。

米原子力規制委:福島原発と同型機の運転20年延長を認可 [毎日]

 【ニューヨーク山科武司】米原子力規制委員会(NRC)は21日、バーモント州バーノンのバーモント・ヤンキー原子力発電所について、今後20年間の稼働を正式に認可した。AP通信などが報じた。同発電所は、福島第1原発と同じ沸騰型原子炉「マーク1」を72年から40年間稼働させている。福島原発事故前日の10日、NRCは評決で再認可を認めたが、事故の発生で対応が注目されていた。

合計60年か… 本来どこまで設計寿命とってるのかは知りませんが。

住金、東電に電力供給 発電再開、茨城県全世帯分に相当 [朝日]

 住友金属工業は26日、鹿島製鉄所(茨城県鹿嶋市)敷地内にある同社の石炭火力発電所の稼働を再開したと発表した。発電した47万5千キロワットすべてを東京電力に供給する。発電量は茨城県内の全世帯の電力需要をまかなうことができる規模という。

 この発電所は、11日の東日本大震災直後に稼働を停止していた。設備の一部も損傷したが、設備の修理や点検を進め、25日午後5時前に発電を再開。26日未明に100%稼働を達成したという。

「私の自家発電力は47万kWです」とかいうセリフが聞こえてきそうなw

栄村大震災 [アンサイクロペディア]

いやアンサイクロペディアだけどこれは何故かガチですよ。どさくさに紛れて忘れ去られがちですがこちらの被害も甚大です。

JR貨物、不屈の鉄道魂 被災地へ燃料、壁乗り越え達成 [SankeiBiz]

 14日夕、4階の会議室に各部署の主要メンバー30人が集まった。狭い室内に沈黙が続く中、誰かが声を上げた。「石油を運ぶぞ。日本海側から」。応じる声がすぐに上がった。社員の“鉄道魂”に火がついた瞬間だった。

 こうした試算は通常、長期間かかるが、JR東から返事が来たのは翌日だった。「大丈夫だ。いける」。答えを聞いたJR貨物の担当者はJR東の迅速な対応に「輸送にかける思いは同じだ」と胸が熱くなった。

 次は積み荷の手配だ。15日、営業担当者は、恐る恐る連絡を入れた。相手は元売り最大手のJX日鉱日石エネルギー。どの元売りも製油所が停止するなど、大打撃を受けていた。「輸送できます。いつから(石油を)出せますか」。相手は待っていたかのように応えた。「19日に出せる」

列車には8人のベテラン乗務員が交代で乗り込んだ。「乗務員は担当区間では踏切や信号はもとより、レールの状況も正確に記憶している」(同社広報)。不測の事態に備え、短い距離で運転を代わる万全の体制を敷いた。

何これ熱い…! トモロヲヴォイスで再生された。

【萬物相】日本の底力 [朝鮮日報]

 地震津波の影響で、三菱ガス化学は被害を受けた2工場の稼働を中断した。すると世界のIT業界がざわつき始めた。この企業は電子回路基板に半導体チップを固定するのに用いられるBT樹脂を生産している。世界のBT樹脂市場で日本が占めるシェアは90%で、その半分は三菱ガス化学製だ。そのため同社の操業中断が長期化すれば、世界のスマートフォン生産が半分に落ち込むことも考えられる。iPadアイパッド)などのタブレットPCも事情は同じだ。

 IT分野だけではない。米国の大手自動車メーカーGMは、ルイジアナ州にある工場の稼働を1週間中断することを決めた。韓国のルノーサムスンは操業時間の短縮に入り、欧州の自動車メーカー各社も操業時間の短縮や中断の検討に入っている。日本で製造されるエンジンや変速機など、主要部品の調達が難しくなっているからだ。日本にある多くの工場で操業中断が続くと、その影響は今後、造船や航空産業などにも及ぶ可能性が出てくる。このように日本は文字通り「世界の部品・素材工場」であるため、日本が災害から一日も早く復旧することが、今後の世界経済の動向にとって大きなカギとなるのだ。

日本の技術が産業の基幹を押さえているということで各国の生産ラインに影響が出ているようです。ただこれが長引けば逆にシェアを奪われる隙を作ることになりかねませんので楽観視出来る話ではないですね。

シー・シェパード 捕鯨妨害で震災支援に貢献したとPR [産経]

 南極海の調査捕鯨を1カ月早く切り上げて帰港し、東日本大震災の救援物資船となった日本船団の母船「日新丸」(8044トン)について、捕鯨中断に追い込んだ米国の反捕鯨団体シー・シェパード(SS)は25日、「われわれの努力が震災犠牲者への支援を生み出した」とアピールする声明を出した。(佐々木正明)

 SSの過激な妨害により今期の調査捕鯨を中断した船団の日新丸は今月21日、東京・大井埠頭(ふとう)に帰港。日新丸を保有する共同船舶はすぐに「震災被災者を助けたい」として、被災地への救援物資運搬船として利用することを決めた。日新丸は25日、重油500キロリットルや大量の食料などを詰み込み、宮城県沖に向け出港した。

 SSは同日の声明で、捕鯨妨害のおかげで日新丸が1カ月早く帰港、その結果、SSが震災への人道援助に貢献できたなどと主張。「日新丸は永久的に人道援助船となるべきだ」とも要求した。

斜め上の3回転半ひねりだよ。