東北地方太平洋沖地震関連 2011.04.01

蓮舫氏、石原都知事の「花見自粛」に反論 「権力の社会制限は最低限に」 [産経]

 蓮舫節電啓発担当相は1日の記者会見で、東京都の石原慎太郎知事が桜の花見について「一杯飲んで歓談する状況じゃない」と自粛を促していることに対し、「権力で自由な行動や社会活動を制限するのは最低限にとどめるべきだ」と反論した。

 また、一部にコンビニエンスストアの深夜営業を自粛すべきだとの意見があることにも「夜間の電力は、現段階では相当余っている。コンビニや自動販売機の夜間の照明は、治安的にも意味がある」と述べ、不必要だと強調した。

 その上で「電力があるにもかかわらず経済活動を公の力で制限していくということが、わが国の経済にとってどのよう影響があるのかも冷静に考えるべきだ」と訴えた。

これは正論だと思います。過剰に縮こまるのは逆効果でしょう。縮減の代名詞みたいになってる人がこう言うのは何か皮肉めいた光景ですが、金は天下の回りものとはよく言ったものです。苦しんでいる人がいるのを忘れろということでは決してなく、今こそ元気な人が日本に血をめぐらせる時でしょう。その活力こそがきっと被災地の治癒に繋がるはずです。

手作り避難所、70人救った 10年かけ岩山に 東松島 [朝日]

 近くに住む土地の所有者、佐藤善文さん(77)が10年ほど前から、退職金をつぎ込んで1人で造った。「避難場所は家からすぐの場所になくちゃってね」。住民には「佐藤山」と呼ばれていた。

 地震があった11日、佐藤さんが4人の家族と犬を連れて登ると、すでに40人ほどがここに避難していた。津波は「ブォー」と膨れ上がって押し寄せ、立ち木や家屋がなぎ倒される音がバリバリと響いた。

 いったん波が引いたあと、「第2波には耐えられない」とさらに人がやってきた。「線路の辺りで波に巻き込まれた」という傷だらけの男性など4人も流れ着き、避難した「佐藤山」の人々が棒を差し出して引っ張り上げた。避難者は70人ほどになり、お年寄りやけが人は小屋でストーブをたき、男性陣はあずま屋でたき火をして夜を明かした。

 夜が明けると、1960年のチリ地震による津波でも床上浸水だった周辺は、流失した家屋やがれきで埋め尽くされていた。避難した遠山秀一さん(59)は「『ここには大きな津波は来ないよ』と佐藤さんの作業を半ば笑って見ていたけど、先見の明があった」と感謝する。

市議の「遺言」、非常通路が児童救う 津波被害の小学校 [朝日]

 親族によると、平田さんは数年前から「津波が来た時に子供が1階に下りていたら間に合わない。2階から直接道に出た方が早い」と話すようになったという。

 平田さんの強い要望をうけたかたちで、昨年12月、約400万円の予算で校舎2階とがけの上の道路をつなぐ津波避難用の非常通路が設置された。予算がついた時、平田さんは「やっとできるようになった」と喜び、工事を急ぐよう市に働きかけていた。

300年前なら伝承と化すレベル。

震災絡みの悪質デマを公表…警察庁、立件も視野 [読売]

 ネット掲示板などに掲載された悪質なデマ28件については、3月31日までに警察からサイト管理者に削除要請を行った。

 「仙台市郊外で商品の略奪が横行」。宮城県内の避難所などで同様の風評が広がりネット掲示板でも書き込みが相次いだが、実際には名指しされたショッピングモールに窃盗などの被害はなかった。こうしたデマは口コミやチェーンメールのほか、存在しない新聞社名でネットに書き込まれたりして広がる。具体的な地名や店名を交えているために信用されやすく、警察や県庁に事実確認の問い合わせも複数寄せられている。

そもそも通報出来る状態なのかというのはあるでしょうが、窃盗事件はいくつも報じられていても強盗などは見た限りありませんから、割合から言えば実際のところ横行という事態にはなってないのでしょう。

大津波起こした海底隆起5メートル 東北大が観測 [朝日]

 水圧計は、長期的な地殻変動の観測のために、今回の地震で最も海底の隆起が激しかったとみられる場所に偶然設置されていた。さらに大きく隆起した地点があるかも知れないという。

 データ解析した東北大地震・噴火予知研究観測センターの日野亮太准教授は「隆起の勢いがすさまじかったからか、海から引き揚げた水圧計は泥だらけだった。今後、地上での地殻変動データなどとあわせて、この地震の正体に迫りたい」と話した。

海底が持ち上がった分だけ海面も持ち上がるというシンプルな原理ですが、一気に5mも隆起するとか一体どんな光景なんでしょうね…

1〜4号機で熱交換冷却復旧へ 循環ポンプはめど立たず“半歩前進” [産経]

 東京電力福島第1原子力発電所事故で、原子炉の冷却システムの復旧が徐々に進み始めた。原子炉を循環する水を外側から冷やす熱交換冷却装置に海水を送り込む仮設ポンプの設置が1日、1〜4号機で完了。2日には1〜3号機の原子炉に注水している仮設ポンプの電源を非常用から外部電源に切り替える。ただ、肝心の注入した水を循環させるシステムは、汚染水に阻まれ、復旧のめどは立っておらず、“半歩前進”が実情だ。

 原子炉を100度以下の「冷温停止」状態にするには、「残留熱除去システム」の復旧が不可欠。燃料棒の熱で高温になった水を海からくみ上げた海水で外部から冷やす仕組みで、熱を海に捨てる「巨大なラジエーター」だ。5、6号機では3月19日にシステムが復旧し、翌日には冷温停止となった。

 海岸近くにある1〜4号機の海水くみ上げポンプは、「ほぼむき出しの状態」(東電)だったため、津波で使用不能になり、仮設ポンプに切り替える作業を進めてきた。放射線量が比較的低い建屋外だったことからいち早く完了した。

外部はほぼ出揃ったようですが、問題は内部ですね。

「福島に必要なのは石棺ではない」チェルノブイリ汚染除去責任者 [産経]

 −−状況はなぜ悪化しているのか

 「東電の情報が不正確で不足しているからだ。(企業というものは)会社の利益を優先して行動するので作業から外す必要がある。幅広い知識を持つ経験豊富な技術者を日本中から集めて特別チームを編成し、作業に当たらせるべきだ」

 −−チェルノブイリで得た教訓は

 「ヘリから放水したり原子炉の下に穴を掘ったり無意味な作業に追われた。原子炉内に核燃料があるのかを知りたかったが、実際はすでに溶け出して残っていなかった。ソ連当局は事故の原因と規模を隠し、状況を悪化させた。日本では原子力政策と安全規制を同じ経産省が担当している。世界的にみても安全規制当局は原子力産業界に依存しており、独立した委員会を作る必要がある」

 −−福島でもチェルノブイリと同じ石棺が必要か

 「チェルノブイリで事故炉を石棺で覆ったのは放射線の放出を防ぐためではなく、残った原子炉の運転を続けるためだった。福島で石棺が必要とは思わない」

 −−放射能汚染の除去にどれぐらいかかるか

 「チェルノブイリでは原発の汚染除去に2年かかった。30キロ圏内の除去は実際上、不可能なので行われなかった。福島の場合、放射線量が明らかでないので答えるのは難しいが、1〜2年かかる可能性がある」

なるほど。

原発の排水処理へ強力援軍 メガフロートを静岡市が提供 [朝日]

 静岡市は1日、清水港海づり公園で使っているメガフロート(大型浮体式構造物)を東京電力に提供すると発表した。東電側は、福島第一原発の排水処理で使う、と説明している。

 メガフロートは神奈川県横須賀市沖で海上空港実験に使われていた。鋼鉄製のタンクで構成され、容量は約1万8千トン。静岡市によると、東電はタンク内の仕切り板に穴を開け、排水を約1万トン入れる計画という。同様の施設は三重や兵庫、高知などにもある。現段階では要請を受けたのは、福島に最も近い静岡だけという。

海釣り公園になってるメガフロートを原発の廃水タンクに流用とか、羅列してみただけでも超展開過ぎる!