東北地方太平洋沖地震関連 2011.04.05

新幹線 揺れ9秒前にブレーキ [NHK]

地震発生当時、東北新幹線は27本の列車が乗客を乗せて走っていましたが、いずれも脱線せず停止しました。JR東日本は、東北新幹線の沿線のほかに、太平洋沿岸にも岩手県宮古宮城県牡鹿半島などに9つの地震計を設置し、揺れをいち早く検知して列車を減速させる「早期地震検知システム」を備えています。今回は、東北新幹線の線路からおよそ50キロ離れた牡鹿半島地震計が、午後2時47分3秒に運転中止の基準となる「120ガル」という地震の加速度を捉えました。このため、システムが自動的に架線を停電させ、走行中の新幹線は一斉に非常ブレーキをかけて減速を始めました。

新潟の時は直下型だったので一概に比較出来ませんが、今回の巨大地震で新幹線の車両の被害が皆無だったのは驚きました。

福島原発監視のNHKカメラ 「30キロ離れて撮影」の仕組みは?  [産経]

 NHKによると、映像はヘリコプター外部に取り付けられたハイビジョンカメラ(幅40センチ、高さ56センチ、重さ約47キロ)で、上空から撮影。最大84倍ズームで、ヘリの揺れを吸収する防振装置をカメラ上部に搭載し、「30キロ先でも固定して撮影したような映像が届けられる」という。さらにデジタル処理を施し、モヤがかかったような映像を鮮明にしている。

 カメラは映像機器などを扱う池上通信機製(レンズは富士フイルム製)、防振装置は電子機器などを手がける日本航空電子工業製だ。

 NHKは、福島第1原発から5〜6キロ地点に無人カメラを観測用として設置していたが、震災で電力がストップ。自家発電に切り替えて撮影を続けたものの、燃料切れで運用不能になった。さらに原発周辺に避難指示が出たことから、中継車による撮影は困難と判断し、3月12日からヘリによる撮影を始めた。

あの映像を撮影するカメラについては以前にも報じられてましたが、今度は具体的に取材してきたようです。機材はハイビジョンに定評のある池上。ブレを補正しまくりつつヘリから84倍で捉えているそうです。

東電社員2人の遺体発見 福島第一原発で津波被災か [朝日]

 亡くなったのは福島第一原発第一運転管理部の小久保和彦さん(24)と寺島祥希(よしき)さん(21)。地震発生時には中央制御室にいたが、被害を確認するため、地下に行って津波に巻き込まれたとみられる。死因は外傷による出血性ショック。

 2人は電源や弁の管理を担当しており、地震発生後に地下に下りたという目撃情報があった。地下1階にたまった水の排水作業や水素爆発による退避などが相次いだため捜索は難航したが、3月30日午後に発見された。

 遺体は翌日収容され、放射性物質を落としたのちに発電所外で検視され、2日までに最終的に身元が確認された。発見から公表まで時間がかかったことについて、東電は「ご遺族や警察に連絡するなど時間がかかった」としている。

「大丈夫」地震直後に実家へ電話 原発で死亡の東電社員 [朝日]

 寺島さんは2008年に地元のむつ工業高校電気科を卒業。東京電力東通(ひがしどおり)原子力建設準備事務所に採用され、その後、福島へ配属された。

 地震直後の電話を受けた母親によると、「発電所は大丈夫。動いている電源もあるし」と元気な声だったという。停電で実家からは電話がかけられない状態だったが、無事を確認できたので安心していたという。

 寺島さんは3日、無言の帰宅をした。両親にとっては、今年の正月が寺島さんに会えた最後だった。

発見した遺体を除洗した後に身元確認を行ったそうです。
この記事のブクマで初めて知ったのですが、この2人について「冷却装置を誤作動させて逃げだし飲み屋で酒盛りしてた」などというゲスいデマを流布した方々がおられたそうで… ご両親の耳に入っていないことを切に祈るばかりです。

放射線量高い遺体の収容「問題ない」 火葬、土葬も影響わずか 厚労省 [産経]

 厚労省によると、原子力安全委員会は、遺体の体表面から検出される放射線量は遺体周辺の環境と変わらないと指摘。遺体をビニールシートで包み、放射能汚染の拡大防止をして収容するよう求めたという。

 また、身体や衣服の表面を布でふくなどして除染した後も、10マイクロシーベルト以上の放射線量が確認された遺体については、マスクや防護服などによる適切な防護措置を行ったうえで扱うことが望ましいとする一方、火葬や土葬を行うことによる環境への影響はわずかで、問題にならないとした。

上記にも関連することですが、防護した上で収容することは認められているようです。

汚染水のルートほぼ特定 止水工事で流出量やや減少 [朝日]

 海への流出が見つかったのは、2号機の冷却水を取り入れる取水口近くの作業用の穴(ピット)付近。コンクリートの破損部分から流れ出ていた。

 東電がピットの下の砂利(砕石層)に色のついた水を流したところ、色水が汚染水とともに流れ出てきたという。

 砕石層は、タービン建屋とピットを結ぶ管の下に敷き詰められている。原子炉内からの汚染水はこの管に流れ込み、管のひび割れから砕石層に漏れ、ピットの下の方まで伝ってきた可能性があるという。

特殊薬剤注入“流出量は減少” [NHK]

5日午後3時ごろから、「水ガラス」と呼ばれる特殊な薬剤を1500リットル、石を詰めた層に流し込み、水の通り道を塞ぐ作業を行いました。東京電力によりますと、流出する水の量については、減少が見てとれるということで、さらに1500リットルの水ガラスの注入を行うということです。

お、ついに流出源を特定出来たようです。

汚染水回収で活躍期待、メガフロートが静岡出発 [読売]

うーむ、まんま海釣り公園のまま運んでいくんですね。

IAEAからの要請と当庁が作成した資料一覧 [気象庁]

これらの計算結果は、IAEAの指定する放出条件に基づいて計算したものであり、いわば仮定に基づくものであって、実際に観測された放射線量等は反映されていません。
当庁の同業務における計算の分解能は100km四方と、避難活動等の判断にとって極めて粗い分解能で行われているものであり、このため、この結果は国内の対策には参考になりません。
国内の原子力防災については、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による試算結果が公表されています。

あるもの全部出さないと勘繰られる状況なので渋々感満載ですw 確かにこれは実際の条件ではなく仮定に基づいたシミュレーションよる超荒いデータなので。

ドイツ気象庁(DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳

そしてこちらは「仮にたった今、原発がドッカンした場合」の拡散予測です。現在このように拡散しているという図ではありません。そして色分けは実際の濃度に基づくものではなく「どれだけ薄まるか」を表したもので、ここの地域がヤバイとかそういうものでもありません。実際降下量は減少傾向ですし。日本語に訳して頂いたおかげで大変分かりやすいです。
つまりこういう記事は一人歩きしすぎて誤解を招くフシがありますね。

放射性物質まき散らす日本 海外論調「同情」から「不信」 [J-CAST]

原発周りでこんな状況が続いている以上はそう見られても仕方ないですが、ここに載ってる海外のコメントも大概ですよねえw