東北地方太平洋沖地震関連 2011.04.12

福島第一、第二とも外部電源異常なし 震度6弱 [朝日]

どうやら目立った影響は無かったようです。

東日本大震災:地殻均衡崩れ各地で地震活動誘発 [毎日]

連日巨大な余震が続いていますが、当面この調子なんでしょうかね。規模が規模ですし…ホント気が休まりません。

「産経の報道は事実無根!」福島県が怒りの反論 [探偵ファイル]

そもそも基準値を超えたことが無い地域のものだったと。

福島原発事故、最悪「レベル7」 チェルノブイリ級に [朝日]

えっ、レベル6はすっ飛ばしちゃんですか。

 保安院は3月11日の事故直後、暫定評価でレベル4としていた。放射性物質原子力施設外に放出されるような事故はレベル4になり、それ以上は、外部に放出された放射性物質の量でレベルが決まってくる。

 18日に79年の米スリーマイル島原発事故に匹敵するレベル5に引き上げた。レベル5は放射性ヨウ素に換算して数百〜数千テラベクレル(テラは1兆倍)の放出が基準だ。その後、放出された放射性物質の総量を推定したところ、放射性ヨウ素換算で37万〜63万テラベクレルになった。INESの評価のレベル7にあたる数万テラベクレル以上に相当した。東京電力によると、全放射能量の1%程度にあたるという。福島第一原発では今でも外部への放出は続いている。

 チェルノブイリ事故では爆発と火災が長引き、放射性物質が広範囲に広がり世界的な汚染につながった。実際の放出量は520万テラベクレルとされている。福島第一原発の事故での放出量はその1割程度だが重大な外部放出と評価した。評価結果は国際原子力機関IAEA)に報告した。

なるほど。チェルノブイリクラスといっても炉心が吹っ飛んだわけでもないですし放出量も1桁違いますが、問題はこれがいつまで続くかですよね。ピークよりはずっと低いそうではありますが、なるべく早期に放出を押さえ込みたいわけです。

福島第1原発:「情報遅れ」海外メディアが疑念 [毎日]

 情報公開の遅れは、情報そのものへの疑念にもつながる。韓国のハンギョレ新聞(電子版)は「日本はチェルノブイリ原発に次ぐ事故と分かっていながら、レベルを低めに発表していたのではないかという疑惑も出ている」と伝えた。

 一方、英ガーディアン紙(電子版)は「日本の当局者たちは最近までレベル5から上げる必要はないと示唆していた」と批判的に書きつつ、「チェルノブイリ事故と同じレベルに引き上げたのは行き過ぎだ。悲観的になりすぎている」という米サンディエゴ州立大の専門家、ムラリー・ジェネックス准教授の見方を紹介。シンガポールのテレビ「チャンネル・ニュース・アジア」も「福島の事故は格納容器内で起きており、チェルノブイリとは異なる」と説明した。

 自国への影響を否定する記事などが目立つ背景には、パニックを防ごうという配慮もありそうだ。韓国紙記者は「日本政府の対応への批判とは別問題だ。科学的知見に基づき、心配しなくてよいと読者に伝えることは必要だ」と話す。

 ただ、事故収束の見通しが立たないことへの不安感は根強い。韓国・聯合ニュースは、強い余震が続き、放射性物質の放出が止まっていないことから「(チェルノブイリと)どちらが深刻か判断するのは容易ではない」と指摘した。

レベル7引き上げは当然…海外の専門家 [読売]

 米紙ニューヨーク・タイムズは12日、「これだけの量の放射性物質が放出されたことを公的に認めるまで、1か月もかかったのは驚き」とする米国の原発危機管理専門家マイケル・フリードランダー氏のコメントを紹介した。同原発で計七つの原子炉と使用済み核燃料プールのトラブルが同時進行していることを深刻視する専門家も多い。

 一方で、チェルノブイリと同一視はできないとの指摘もある。米サンディエゴ州立大のマレー・ジェネックス准教授はロイター通信に対し、「福島第一原発では炉心の封じ込め機能が維持されている」と強調、炉心がむき出しになったチェルノブイリの水準には達していないとの見解を示した。

まあ、7強と7弱みたいなものでしょうか。福島は4基同時というのが最大の問題ですよね。

福島の土壌から微量ストロンチウム 水溶性の放射性物質 [朝日]

 発表によると、土壌のサンプルは3月16、17日に浪江町で2点、飯舘村で1点が採取され、分析された。この結果、ストロンチウム90は最大で土壌1キロあたり32ベクレルだった。半減期が約50日のストロンチウム89は最大で260ベクレル。同時に分析されたセシウム137は1キロ当たり5万1千ベクレルで、ストロンチウム90の値は、この0.06%の量だった。

 測定に1〜4週間かかるため発表が遅れていた。

 農業環境技術研究所によると、1960年代の核実験などの影響で、通常でもストロンチウム90は土壌1キロあたり平均1.2ベクレル程度、検出されるという。

またなんか出てきましたね…。まあ今のところ欧米の基準値以下だそうですが。

福島第一原発、低濃度汚染水の海放出を終了 [読売]

 東京電力は11日、福島第一原子力発電所の集中廃棄物処理施設で進めていた低濃度汚染水を海に放出する作業を終えた。

 また東電は、4号機の一時貯蔵プールに保管している使用済み核燃料の損傷具合を調べるため、生コン圧送機を使ってプール水を12日に採取し、分析することを決めた。地震発生以来、プール水の直接採取を試みるのは初めて。

 また、高濃度汚染水の海への拡散を防ぐため6か所に水中カーテン(シルトフェンス)を設ける作業は11日、南防波堤1か所の設置を終えた。

シルトフェンス設置の写真もあります。プールの水は重要なサンプルですね。

汚染水 復水器への移送始まる [NHK]

一方、原発の敷地内で行われている放射性物質に汚染された水の移送に向けた作業は相次いだ地震の影響でたびたび中断され、難航していましたが、12日午後7時半すぎから当面の課題となっていた2号機のトレンチと呼ばれるトンネルにたまっている汚染水を復水器に移す作業が始まりました。

ようやくここまでこぎ着けましたね。しかしここの水も漏れだしている部分を特定するまでは排出し続けないといけないわけですよね。

News - 63万テラベクレルって何グラム? [404 Blog Not Found]

「建屋が吹き飛ぶほどの大爆発が何度も起きたのに、この程度か」という見方も出来なくもありません。しかしむしろ「たった100gでもアウトなのか」と思った方の方が多いのではないでしょうか。

どっちかというと両方思いました。

福島原発「完全解体に30年」 日立が廃炉計画提案 [日経]

 提出した長期計画は、(1)冷温停止から核燃料の取り出し(2)プラント(原子炉)の除染(3)核廃棄物処理(4)中期的なプラントの保管(5)最終的な廃炉措置――の5段階で構成。それぞれに要する期間は明示しなかったものの、「10年単位の作業となる」(日立)。

 日立は一般論と断ったうえで、冷温停止と燃料棒の取り出しに成功した場合でも、核廃棄物を処理できるレベルに放射線を低減させるのに10年、プラント内部と建屋の完全解体までには30年程度かかると説明している。

あくまで一般論として。現状はもっとかかるということですね。

浜岡原発 防波堤15mの方針 [NHK]

こちらも地理的に心配されてますよね。とにかく万全の対策を打ち出して欲しいものです。