突風・ゲリラ豪雨すぐ察知、気象庁が新サービス [読売]

 気象庁は、航空機の安全を脅かす突風やゲリラ豪雨などをもたらす積乱雲の「赤ちゃん」を見つけて、航空会社に情報を提供するサービスを始める。

 気象衛星「ひまわり7号」に、昨年観測を譲った「6号」を再登板させるもので、今年から観測を開始、来年6月にも本格的な情報提供を行う。

 夏に発生する積乱雲は、発生から消滅までの時間がわずか数十分と短い。短い間隔で監視しなくてはならないが、30分ごとに観測する現役の「7号」では、積乱雲の赤ちゃんである積雲を見つけることは難しい。地上レーダーでも、積雲が発達し、雨粒ができるまで発見できなかった。

 気象庁は、7号の故障に備えて上空で待機する6号に着目。短い間隔で観測すれば、レーダーよりも早く検出できる可能性があると判断した。雲の上部の温度が急速に低下しているなど積雲の特徴を利用して、衛星画像の中から早期検出する手法を開発した。

来年からだそうですが、「ひまわり7号」のバックアップ運用をしている6号を動員して夏期の観測間隔を短縮しようという計画だそうです。ちなみに6・7号では北半球を30分間隔で観測していますが、後継機として開発中の8・9号では全球10分間隔、また特定領域を分単位で観測する機能も搭載するようです。