東北地方太平洋沖地震関連 2011.05.17

新幹線高架橋「阪神」以降の補強は被害なし [産経]

 山陽新幹線の高架橋柱が壊れて橋が落ちるなどの深刻な被害が相次いだ阪神大震災を受けて、JR東は高架橋柱を鋼板で巻いて補強するなどの対策に着手。19年度までに、大地震発生時に倒壊の危険性が高い約1万8500本について、耐震工事を終えていた。

 東日本大震災では、柱自体が倒壊するなどの深刻な被害はなかったが、表面のコンクリートがはがれるなどの損傷が約100カ所見つかった。JR東によると、今回損傷したのは、揺れに対する耐性が高い構造のため、補強工事が後回しになっていた柱だったという。

耐震対策に一定の効果が見て取れますね。

米NRC、福島第一原発の24時間監視を解除 [読売]

 NRCのビル・ボーチャード事務局長は声明で「日本の原子炉の状態はゆっくりと安定化している。状況が改善し続け、日本側の復旧計画が進んでいるのに応じ、対応を調整する時期だと判断した」と理由を説明した。

メルトダウンだの何だので状態としては最悪に近いですが状況としてはこの2か月間なんとか小康を保っている、というのもあるでしょうね。

東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、冷却装置を手動停止 津波前、炉圧急低下し [毎日]

 データによると、3月11日午後2時46分の地震発生直後、原子炉圧力容器に制御棒がすべて挿入され、原子炉が緊急停止。非常用ディーゼル発電機も正常に稼働した。1号機の原子炉を冷却する非常用復水器も自動で起動したが、約10分後、炉内の圧力が急激に低下したため、地震から約15分後の午後3時ごろ手動で停止されたとみられる。圧力容器のデータの変化をみると、その後、津波到達(同3時半ごろ)までの間に、何度か起動、停止を繰り返していた可能性があるという。東電は「運転手順書に基づき、炉内が冷えすぎないよう調整したのではないか」と説明している。津波の後、手動による起動の記録がある同6時10分までの間に復水器が機能していたかどうかは不明だ。

 非常用復水器は古いタイプの原発特有で、同原発では1号機にしかない。2〜6号機と違い、駆動用のポンプを必要とせずに冷却できるが、弁の開閉でしか制御できない難点もある。非常用復水器を作動すると原子炉の温度や圧力が急激に下がり、炉を傷める危険性がある。炉を健全に冷やすには難しい操作が避けられず、こうした特有の作業が深刻な事態を招いた可能性も否めない。

昨日の記事の関連ですが、復水器はそもそも手動で弁の開閉だけでしか制御できないものらしく、圧力の急激な変動は復水器特有のものだそうです。

【神新聞】 「計画停電」はヤラセだったことが判明 東電と経産省が情報操作 民主議員と東京新聞が暴露 [アルファルファモザイク]

東京新聞さん… 広野火力が復旧すれば約5600万kWとなって「不足分を補って余りある」とおっしゃいますが、無茶振りですよそれはw そもそも今夏のピークと設定している5500万kWも前年ピーク比6000万kWから一律15%節約を見込んだものですし、さらに東京電力は被害の大きな東北電力へ最大140万kW融通しないといけません。供給能力に組み込んでいる西日本からの融通分もどうなるかまだ不透明ですし(特に関電)、余りあるとは到底言えません。そもそもマージンも取らずに稼働率100%みたいな前提で話すべきではないでしょう。そんなものはインフラとしてあり得ません。
大体ここまで供給能力が回復したのも復旧工事を急ピッチで進めた成果なのに、「実は足りてた、捏造だ」みたいなこと言われたらもうどないしろって感じではないでしょうか。