東北地方太平洋沖地震関連 2011.06.02

津波で海底の有害物質が陸上へ? 東北大が泥を調査 [朝日]

 東北各地にはかつて多くの鉱山があり、ヒ素や重金属が川を通じて海へ流れ込んでいた。現在は使用が規制されている有機スズ化合物が船底の塗料に使われ、生物に影響を及ぼしたという報告もある。

 今回の震災で、海底に沈殿していた有害物質が津波で陸に上がったとみられる。ヒ素や重金属類は海底に沈殿していれば、水質への影響は少ないが、陸上に広がると、地下水や川を汚染する恐れがある。同大学院の土屋範芳教授(地質学)は「水道が使えず、沢水や井戸水を使った被災地があるので、汚染の広がりがないか急いで確かめたい」。今後、三陸沿岸を手分けして回り、9月には分析結果を出したいという。

ああなるほど、そういうルートか…

川で洗濯・トイレは仮設・入浴週2回… 水なき南三陸 [朝日]

 宮城県によると、県内被災地の水道の復旧率は1日現在で94%。これに対し、南三陸町は1.24%で、被災地の自治体の中でも極端に低い。

 震災前、町では6カ所の浄水場で井戸水をくみ上げ、町内約5700戸に送水していたが、津波で1カ所が壊滅。2カ所は無事だったが、3カ所ではくみ上げる水の塩分濃度が高くなり、飲料水として使用できなくなった。

 町は最近になってようやく新しい水源を確保し、仮設の導水管を敷設し始めた。しかし、町内では水道管を渡すための主要な橋が津波で落下しており、復旧の見通しについては「各家庭へとつながる水道管もズタズタに壊されているため、相当の時間がかかる」(町担当者)という。佐藤仁町長も「現段階では、復旧時期を示すのは難しい」と話す。

大動脈が寸断されている状態なんですね。このまま夏までいくとかなりやばそうです。進捗状況はどんなもんなのでしょうか。

2号機プール冷却、目標1か月を2日間で達成 [読売]

はやっ!

 東京電力は2日、福島第一原子力発電所2号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールで循環冷却装置が機能し、70度以上あった水温が同日午後5時に38度に低下したと発表した。

 装置の稼働後1か月だった目標を2日間で達成した。プールから出る水蒸気による高い湿度のため、困難だった原子炉建屋内での作業の着手が早まりそうだ。

 装置は、プールで温められた水を熱交換器で冷やして再びプールに戻す仕組みで、5月31日夕に稼働した。

 プールの水温は稼働前、70〜80度あり、東電は目標の41度以下で安定させるには1か月かかるとみていたが、冷却装置の性能が予想を上回ったという。今後、建屋内の湿度低下を待って空気中の放射性物質を除去し、原子炉の冷却作業を本格化させる。

正確に予測できない状況でかなり幅を持たせていた可能性もありますし、炉内とは異なりアクセスしやすいというのもあるでしょうが、2日て。まあこんな状況で使うのはもちろん初めてでしょうし、これを安定的に稼働させられば他の号機にもどんどん設置できるでしょう。