「宇宙焼酎」造り着々 鹿児島大学とメーカー12社 12月完成目指す [西日本新聞]

 使用する酵母とこうじ菌は各3種類。それぞれ乾燥させた状態でチューブに入れて5月16日、米国からスペースシャトル国際宇宙ステーションに運ばれた。同31日、地球に帰還した。

 実行委事務局長の馬嶋秀行・鹿児島大学教授が帰還地の米国で受け取り、今月5日、同大に到着した。増殖の可否を調べるため、同大焼酎・発酵学教育研究センターで試験的に養分入りの寒天にのせたところ、順調に増殖したという。

 近く実際の使用に向けた本格的な培養を始める。アルコール発酵の強弱や耐酸性、芳香、味を調べた上で、焼酎造りが始まる9月前にはメーカーに引き渡す予定。

 鮫島教授は「宇宙の放射線の影響が出るかどうか興味深い。穏やかで落ち着いた飲み心地の宇宙のロマンを感じる味になれば」と話している。

かもすぞー。