半導体開発や医学実験に挑戦 古川さんから届いたメール [日経]

ISSで長期滞在中の古川さんから月一でメールが届く予定だそうです。

 ISSに到着し、週末を使って無重量環境やISSに体を慣らした後、6月14日から早速、日本の実験に取り組みました。「微小重力環境を利用した2次元ナノテンプレートの作製」という、名古屋工業大学の先生方のテーマです。
 この実験テーマはナノ(ナノは10億分の1)メートルサイズのペプチド分子(アミノ酸がつながってできた分子)を基板上に配列させるものです。微小重力の効果で、ナノサイズのきれいな凹凸のある基板となります。
 地上に持ち帰ってナノサイズの凹凸のついた鋳型を作り、それをもとに品質の良い窒化ガリウム半導体単結晶基板を生産する予定です。こうして作った半導体基板はパソコンや携帯電話の部品への利用が期待でき、地上で作ったものに比べて良質なので高性能化などを狙えます。

これ確か回収予定だったディスカバリーの打ち上げが遅れに遅れた影響で仕切り直しになってたんですよね。どこまで精度が上がるのか楽しみです。

 当初、宇宙酔いによる気持ち悪さ、体液シフトによる頭の芯の重さ、顔のむくみが予想以上で大変でしたが、1週間を過ぎた頃から急激に良くなりました。脳が無重量環境に適応する過程で起きただけで心配ありませんでした。今後も実験を続け、身体の変化についても書いていきたいと思います。

宇宙酔いは乗り物酔いとはまた原因が違うんですよね。医師でもある古川さん自身がそれを強烈に体験したことはとても、大変だったとは思いますがいいデータにもなりそうですね。