金星探査機:「あかつき」投入失敗 原因は燃料弁の異物 [毎日]

結晶物が弁に挟まったと推測されるそうです。

 関係者によると、弁に挟まった異物は、燃料と酸化剤が化学反応を起こしてできた結晶。燃料と酸化剤は、本来はエンジンの噴射口で混ざるまで接触しないが、酸化剤が配管の逆流防止弁から何らかの理由で上流側に逆流し、気化した燃料に触れたらしい。その後の地上での実験で、気体の状態で混ざると結晶ができることが確かめられた。

なるほど、再現されましたか。詳細は明日の宇宙開発委員会に報告予定らしい。

あかつき 実験で原因を裏付け [NHK]

ことし3月から地上での試験を行ったところ、燃焼を手助けする酸化剤と呼ばれる物質が逆流し、燃料と化学反応を起こして弁をふさぐように結晶ができたということです。本来、酸化剤は、問題の弁によって逆流できない仕組みですが、何らかの原因で漏れを防ぐ部材からしみ出たとみられるということです。

6年後、再び金星への軌道投入ができるかどうかについては、エンジンの状態を調査中で、ことしの秋ごろにも実際に宇宙でテスト噴射を行って確かめたいとしています。

逆止弁の詰まり具合は再現試験で確認できましたが、スラスタの方はもうちょっと時間がかかる的な話がありましたので、実際に「あかつき」がOMEを噴かすのは秋頃になるそうです。