原発事故 自前衛星画像出さず 政府「秘密」優先 米から購入 吉井議員に答弁 [赤旗]

 政府が購入したのは米国の商業衛星「ワールドビュー2」(分解能50センチメートル)などで事故の状況を撮影した複数の画像です。

 日立ソリューションズなど日本の代理店を経由して購入した金額は計3608万5770円でした。

 吉井議員は、情報収集衛星を運用していながら、わざわざ画像を購入することは「予算の無駄」と批判。その理由をただしました。

 答弁書で政府は、情報収集衛星の画像は「秘密について保全措置を講じる者以外には非公開」と説明。購入理由について、東日本大震災への対応にあたって「保全措置を講じている者以外に対して衛星の画像を提供する必要があった」からだと回答しました。

 また、主意書は、情報収集衛星を運用する内閣衛星情報センターの初代と3代目の所長が、いずれも防衛省(庁)情報本部長を退職後に所長として就任した問題も取り上げました。吉井議員が、同センターが「諜報(ちょうほう)活動の組織・施設であることを象徴していると考えられる」と批判したのに対して、政府は「所長人事は適材適所の観点から行っている」と回答しました。

なんというか…いくら何でも本末転倒が過ぎませんかね(てか衛星画像って結構な値段がするもんですね)。IGSと同等以上の分解能がある海外の衛星画像なら守られる秘密って何でしょうか。よくこんなのでALOS-3を見送ろうなんて気になったもんです。衛星を上げるより画像を買った方が安いですか?それならIGSも同様ですよね。つまりは独自に運用する事に意義があるってことですよね。ALOS-3もそうですよね。ついでに分解能が高い代わりに観測幅がとても狭く標高データの取れないASNARO1機と目的が被っているとは言い難いんじゃないかと思いますが。IGSがこんなことなら光学衛星1機分をALOS-3開発に回すべきだと思いますがね。

宇宙開発戦略本部・専門調査会議論への素朴な疑問--「災害」「防災」の冠をつけることが優先順位か -- [宙の会]

二つめも、このような重要な政策選択期に唐突にも、これも防災という冠言葉をつけた早期警戒衛星開発の24年度予算要求の話題には、きわめて疑問を感じます。

なお、IGSについても国家の災害や安全保障上の情報収集を行うことを目的としている建前から、未曾有の東日本大震災ですら、その姿を国民に見せることなくベールで隠していることに拘るならば、宇宙基本法に則りその位置づけを明確に仕分する国民レベルの議論をしたほうが賢明ではないでしょうか。

同感。