中国脱線事故の死者35人に 早くも運行再開へ [ANN]

えっ

 中国の高速鉄道脱線事故の死者は35人となりました。現場では事故車両の撤去作業が進み、25日にも運行が再開する見込みです。

 浙江省の現場では24日、事故車両が次々と高架下に下ろされ、一日ですべての車両が線路から撤去されました。高速鉄道は25日にも運行を再開する見込みです。新華社通信によりますと、事故発生からおよそ21時間ぶりに男の子が救出されました。鉄道省は会見を開き、事故を起こしたことを陳謝しながらも、「高速鉄道の技術は非常に高いもので、自信を持っている」と発言しました。

いやいやいや、こんな重大事故を起こした翌日に自信を語られても…それで利用者は納得するんですか?

事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線 [朝日]

 夜明け前。現場では、落下した1両の車体が、一部は地面に突き刺さり、高架に寄りかかるように立っていた。わきの地面の上では、追突した後続列車とみられる先頭車両が、真っ二つになっていた。切断部分は鉄板や部品がめくれ、後ろ半分は原形をとどめていなかった。

 空が明るくなり始めた午前6時ごろ、7台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。深さ4〜5メートル、幅も約20メートルと大きい。午前7時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。計器が詰まっている運転席も壊した。そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった。

…向こうの記事じゃブラックボックスからデータは取れてるというような関係者の話が出てはいますが… 現場の検証とかそういうの一切無しなんでしょうか。

温州动车追尾事故图片回顾 [网易]

高解像度の写真が沢山上がっています。

脱線、運行システムトラブルか 日本技術は車両のみ [朝日]

 日本の新幹線の技術に詳しいJR関係者によると、中国の高速鉄道で日本の技術が採用されているのは車両だけで、信号などの運行システムは中国独自のものが使われているという。

 この関係者は「パンタグラフの損傷など車両自体の問題でなければ、運行システムの不具合の可能性がある。衝突であったとすれば、車両ではなく運行システム上のトラブルとしか考えられない」と指摘する。

 日本の新幹線の場合、輸送指令室による制御に加え、車両同士が一定の距離以上に近づかないために幾重もの対策が講じられている。「他に考えられるとすれば、レールなど構造物の問題もありうる。中国の高速鉄道は日本やドイツなど多くの国の技術の寄せ集め。何が原因か解明するのは容易ではないだろう」と話す。

 国内外の鉄道に詳しい専門家によると、中国の高速鉄道では一つの路線に異なる方式の信号システムが使われている場所があるという。

事故再発のリスクも=運行システムに重大な欠陥−中国高速鉄道 [時事]

 中国鉄道省によれば、高速鉄道の走行中にトラブルが発生した場合、本来は「自動停止システムが必ず始動する」(何華武技術主任)が、機能しなかった。しかも、追突した列車は時刻表の上では、衝突された列車よりも前に温州を通過するはずだった。順序が入れ替わった原因は調査中だが、各地の鉄道管理当局の管轄地域が複雑に入り組んでいることが影響した可能性もある。

たった1日でこれらが解決できたはずもないでしょうし、ホントどういう判断なんでしょうか。

中国の高速鉄道事故、川崎重工が情報収集急ぐ [日経]

 中国で発生した高速鉄道の追突・脱線事故を受け、車両技術を中国に供与した実績を持つ川崎重工業は休日返上で情報収集を急いでいる。ただ事故に関係した車両が川崎重工の技術をどの程度使っているのか、事故原因が何だったのかはいまだ不透明。川崎重工の広報担当者は「現時点でコメントはできない」と説明している。

 川崎重工は2004年、東北新幹線「はやて」をベースとする車両技術を中国側に供与した。国有の鉄道車両大手、中国南車が生産している。同じ時期に独シーメンス、加ボンバルディアも中国側に車両技術を供与しているが、どの型の車両が今回の事故を起こしたかは公式な発表がなされていない。

 仮に事故車両が川崎重工型で、原因も機械技術の欠陥にあるとすれば同社も対応を迫られる可能性がある。もっとも今回の事故は車両同士の衝突で「(車両とは別の)信号や運行制御システムの問題では」との見方が強まっている。中国は日本から車両と電機品の技術を導入したが、運行管理や信号システムは自前もしくは主に欧州勢と組んで構築してきた。

正直とばっちりですな。