「きぼう」衛星間通信システム(ICS)への給電停止について [JAXA]

 国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟において、平成23年8月1日8時10分(日本時間)頃に発生した電力系統の異常により、衛星間通信システム(ICS)への給電が停止しました。
 これまでの調査により、「きぼう」船内の電力配電装置からICSラック内の受電機器までの間に何らかの異常が生じ過電流が流れたものと推定しております。現在、軌道上の飛行士とも協力して本異常の原因究明作業を進めています。
 なお、本異常発生によるクルーの安全性並びにシステム運用への影響はありません。

ふむ?

ISSの日本実験棟「きぼう」の電力系統に異常が発生、ICSへの給電が停止 [MYCOM]

ICSは、きぼうの運用を効率的に行うため、船外実験プラットフォームに直径約80cmのアンテナを設置し、JAXAのデータ中継技術衛星「こだま(Data Relay Test Satellite:DRTS)」を経由して筑波宇宙センター(TKSC)との間でデータ、画像および音声などの双方向通信を行う日本独自のシステム。

船内実験室に搭載される与圧系サブシステム(ICS Pressurized Module subsystem:ICS-PM)と、船外実験プラットフォームに取り付けられる曝露系サブシステム(ICS Exposed Facility subsystem:ICS-EF)で構成されており、これまでの調査により、きぼう船内の電力配電装置からICSラック内の受電機器までの間に何らかの異常が生じ過電流が流れたものと考えられるとしており、8月3日現在、軌道上の宇宙飛行士とも協力して今回の異常の原因究明作業を進めているという。

宇宙実験棟「きぼう」で通信トラブル [日経]

 ISS内の共用の通信装置を使って実験データは送れるが、利用する時間帯を選べない。古川さんは健康データをリアルタイムで地上に送る医療実験を9月に始める予定だった。通信トラブルが修復できなければ、データがリアルタイムで送れず、数時間の遅れが生じることになる。

うーむ、なんとか復旧できれば良いのですが。ちなみにHTV「こうのとり」の運用時に使用するPROXの船内機器はICSラック内に搭載されてるようなので、発表文ではシステム運用への影響は無いとあるもののちょっと気になるところです。見たとこICSそのものが故障したのでは無いようですね。