NASAの月探査機9月にも打ち上げ、内部構造など解明へ [CNN]

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は25日、米首都ワシントンの本部で記者会見し、2機の探査機を使って月がどのように形成されたかなどを調べる「GRAIL」計画の詳細を発表した。

計画では探査機2機を月に送り込む予定で、打ち上げは9月8日から42日間の間に行われる見通し。米本土にはハリケーン「アイリーン」が接近しており、ケネディ宇宙センターは態勢を強化して探査機の安全確保に努めているという。

探査機は2機が同時に打ち上げられた後に分離し、1月に同期軌道に入って月面の情報を収集。送られてきた情報を分析して月の形成や内部の構造、地球側の側面と反対側の側面が大きく違って見える理由などを解明する。

これは「かぐや」が子衛星を使って行ったのと同じく重力場のVLBI観測を専門とする探査機。この2機は前後200km離れて高度50kmの円軌道を周回し、約270日間のミッションを行うそうです。けっこう短いですが、それ専用だけあって「かぐや」より精度の高い観測が行われるようです。打ち上げ後は直接月へ向かわず太陽-地球のL1を経てちょうど年明けに月周回軌道に入り、来年3月から82日間の観測を実施。

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