H-IIAロケット19号機/情報収集衛星光学4号機 打ち上げ関連

13:10


ニコ生で映像が入りました。現地は凄くいい天気のようです! これは期待できる!

13:28


打ち上げ約10分前。そろそろターミナルカウントダウンに入りそうです。

13:37 リフトオフ!!


(c)kimi_lica


うお、うおおおおおおおー!!? 凄い、分離までバッチリ! というか天気もすばらしい! なんという綺麗な打ち上げ…Licaさんの追尾も本当に素晴らしかったです。鳥肌。これは現地で見たかった…!
打ち上げの正否は数十分後にアナウンスされると思われます。


よっしゃあああああ! 打ち上げ成功おめでとうございます!!

北朝鮮監視衛星を搭載、ロケット打ち上げ成功 [読売]

 北朝鮮の軍事施設などを監視する政府の情報収集衛星光学4号機を搭載したH2Aロケット19号機が23日午後1時36分、鹿児島県南種子町種子島宇宙センターから打ち上げられた。

 衛星が予定軌道に入ったことが確認され、打ち上げは成功した。

 H2Aの打ち上げは、2003年の6号機失敗後、13回連続の成功。成功率は94・7%となり、信頼性の目安である95%にほぼ到達した。

 光学4号機は、2006年9月に打ち上げられた光学2号機の代替機で、高精度の望遠デジタルカメラを備え、地上にある約60センチの物体を識別できるとされる。09年11月の光学3号機と同程度の解像度を持ち、数か月間の実証試験の後、本格運用される。開発・製造を含めた今回の打ち上げ費用は463億円。3、4号機の運用により、地球上のどこでも1日1回高精度で撮影することができるようになる。

情報収集衛星 打ち上げ成功 [産経]

 光学4号機の開発費は359億円。

ここから逆算するとH-IIAの今回の打ち上げ費用は約104億円のようです。SRB-A分離部改良、延期費用込みでしょうかね。あと産経写真部が今回もGJしてます!

H2Aロケット打ち上げ成功 6機目の情報収集衛星分離 [朝日]

やはり朝日は今回もすばらしい空撮をしてくれています!

H2Aロケット打ち上げ成功 [MBC]

一応ひみつの衛星なのに映像が充実しています。明日には記事が消えてそうなので見るのはお早めに。

H-IIAロケット19号機による情報収集衛星光学4号機の打上げ結果について [JAXA]

 三菱重工業株式会社および宇宙航空研究開発機構は、平成23年9月23日13時36分(日本標準時)に、種子島宇宙センターから情報収集衛星光学4号機を搭載したH-IIAロケット19号機(H-IIA・F19)を打ち上げました。
 ロケットは正常に飛行し、情報収集衛星光学4号機を分離した事を確認しました。

 今回のH-IIA・F19打上げ実施にご協力頂きました関係各方面に深甚の謝意を表します。
 なお、ロケット打上げ時の天候は晴れ、北東の風(5.7m/s)、気温24.5℃でした。

JAXAからも淡々としたプレスリリースが上がっております。

No.1521 :技術関係ブリーフィング [宇宙作家クラブ ニュース掲示板]

柴田さんが現地からレポっておられます。

・不明 4号機の開発費用はどのくらいか。
・大島調査官 一部に誤って伝えた所があったが、正しくは開発費用の予算額が347億円である。打ち上げ経費の予算は104億円を計上している。

あれ、ここじゃ打ち上げ費用を明言してますね。ここ数年ずっとは守秘義務ということで非公表でしたが、どこで線引きしてるんでしょう。

産経新聞 今回の延期分を含めた打ち上げのトータル費用はいくらか。
・並河グループ長 競争力確保のため、この場ではお答えできない。
産経新聞 今までも出していないのか。
・並河グループ長 こちらからは出していない。

と思ったら、延期分だけ非公表だそうです。んん。

・不明 衛星の性能が向上した内容は何か。
・大島調査官 質(分解能)と量の向上のうち、量の向上にあたる撮像の俊敏性(アジリティ)が向上している。これによりいろいろな場所を幅広く撮れるようになっている。一回のパスでより多く撮れる。

ポインティングでしょうかね。

・読売新聞 高性能な光学3、4号に対して、最初の1、2号はどうするのか。壊れたALOSの代用には使わないのか。
・大島調査官 光学1、2号は既に設計寿命の5年を越えているが幸いにも運用はできている。できるだけ運用していきたい。ALOSの代用という議論はしていない。

そういえば光学1号機は打ち上げから8年半ですね。けっこう長持ちしてる部類に入ってきてます。

H2A打ち上げ 真価問われる10年目 [産経]

 年内に予定される節目の20号機は、今回に続いて情報収集衛星を打ち上げる。唯一失敗した6号機が同衛星だったこともあり、失態は許されない。年明け以降は、韓国から受注した初の商業衛星が控える。衛星打ち上げビジネスの世界市場に参入するデビュー戦で、確実な結果が求められる。

 気になるのは信頼性確保への取り組みだ。19号機の打ち上げ前に発覚した電子機器の設計不良は、1号機から続いていたにもかかわらず、JAXAは機器メーカーのミスを10年間、見抜けずにいた。6号機の失敗後、万全を期して実施したはずの総点検でも見落としていた事実は重い。

 今回は大事に至らなかったが、ほかにも思わぬ不具合が潜んでいるかもしれない。検査や評価の手法に本当に穴はないのか、「次の10年」に向けて、初心に帰って見つめ直す契機にしてほしい。

大いにうむ。