情報通信実験:県とJAXA、大規模地震に備え衛星で−−美波 /徳島 [毎日]

 災害発生時に人工衛星を介した通信手段を確保しようと、県と宇宙航空研究開発機構JAXA)は23日、南部総合県民局美波庁舎(美波町)で情報通信実験を実施した。庁舎にアンテナを設置して人工衛星「きずな」と通信し、県庁との間でメールの送受信や庁内ネットワークへの接続を試した。

 「きずな」は08年に打ち上げられた通信衛星で、地上のアンテナとJAXAの筑波宇宙センター(茨城県)を結び、高速・大容量のデータ通信ができる。3月の東日本大震災でも岩手県にアンテナが設置され、テレビ会議などに活用された。

 実験では、太平洋の広範囲を震源とする大規模地震が発生し、津波で同庁舎が外部と通信できなくなったと想定。庁舎のパソコンをアンテナに接続し、インターネット電話「スカイプ」などを利用して県南部の被災状況を県庁に伝えた。県は「災害時に備え、多様な連絡手段を確保したい」としている。

先の震災でも突貫で頑張りましたもんね。現状だと端末の数がボトルネックかと思いますが、元々拠点間向きですし。