本日のイカロス君2011.12.14

12/1414:43:48: 今日の IKAROS(12/14) - Daily Report - Dec 14, 2011 [IKAROS-blog]

さて、ビーコン運用はキャリア(搬送波)のピークを検波して
変調の有無(1/0)を識別しています。
臼田局で今回使っているのは、スペクトラム・アナライザとタイプが少し違う
位相も計れるネットワーク・アナライザの機種ですが、
X帯8GHz帯から70MHzに変換したIF(中間)周波数の信号を見ています。
スピンに伴うドップラシフトによりピーク周波数は今は10数秒周期で変動していて、
ノイズの影響でピークがあちこちに変動してしまうのを避けるため、
周波数分解能(RBW;Resolution Bandwidth)を広げていますが、ノイズも加わってしまうため、
1のデータで変調がある場合は明らかにノイズ・フロアに埋もれるものの、
0のデータで無変調の場合でもノイズの影響でピークが埋もれてしまい
1にも見えることがあるため、ピークが多少ジャンプしても0と見做すなど、
判読には引き続き苦労しています。
今日はアップリンクを上げている2way(コヒーレント)の時間帯と
上げていない1way(ノンコヒーレント)での読みやすさの違いも見てみましたが、
周波数変動幅が少ない1wayのほうが読みやすいのかも知れません。

うむ、ガチ解説来ましたね。ノイズの山から信号を見分けるのは本当に大変そうです。