防衛省、先端技術狙う 「すばる」 → 宇宙監視  「きく8号」 → 通信傍受 JAXA法 平和目的条項削除の動き [赤旗]

 無線通信やレーダー信号など、電波源の位置を特定したり通信内容を傍受する電波情報収集衛星について、報告書は、宇宙航空研究開発機構JAXA)が2006年と08年に打ち上げた、技術試験衛星「きく8号」や超高速インターネット衛星「きずな」のアンテナ技術を論じています。きく8号の大型展開アンテナはテニスコート1面分に匹敵する大きさで、金属メッシュの軽量素材を折りたたんだ状態で打ち上げ、ワンタッチの傘のように開く構造。より微小な電波を探知可能な大型アンテナ技術に注目しています。

 軍事偵察分野ではJAXAが06年に打ち上げた陸域観測衛星「だいち」をあげ、高周波数化による建物などの標高抽出、船舶などの移動目標検出の可能性を評価しています。

 軍事通信への応用では、電波を使う「きずな」やレーザー光を使うJAXAの光衛星間通信実験衛星「きらり」(05年打ち上げ)などの大容量通信技術に着目。傍受や妨害に強く、光量子暗号技術を利用できる光通信の特性をあげて、将来性に期待しています。

 このほかロケットの推進技術、自律飛行や指令破壊機能、ロケットの飛行経路を監視する追尾技術、宇宙空間でのドッキング技術、宇宙の放射線環境に強い機器など、JAXAが培ってきたさまざまな技術の軍事応用の可能性を探っています。

うん、実用可能な応用範囲が多岐にわたっていて防衛省としての積極性が見て取れますね。では予算は是非とも防衛省枠でお願いします。