月探査ロボット試作器 砂丘で実験 [NHK]

月探査ロボットは、JAXA宇宙航空研究開発機構が将来の月面探査に欠かせない技術を取得しようと、おととしから国内の大学や企業と共同研究を進めているものです。
13日は、完成した7台の試作機が静岡県浜松市の海岸にある中田島砂丘に初めて勢ぞろいし、このうちの4台のロボットを使って走行テストが行われました。
砂丘は細かな砂や岩などで覆われた月の表面と似ているため、実験の舞台にはうってつけで、このうち水の探査を目的に開発された東京工業大学のロボットは、砂にめり込まない柔軟性のあるタイヤが特徴で、滑りやすい砂地の急斜面もスムーズに上り下りしていました。
大手ゼネコンの研究所が開発した月面基地放射線から守るフェンスを作るロボットは、土のう袋に砂を詰め込んで積み上げる作業をしましたが、途中で機械が砂をかんでしまい、思うように動かず、実験室と実際の現場との違いを感じていました。
月面基地を巡っては、政府の懇談会が2020年以降の実現を目指す計画を打ち出していますが、多額の予算がかかることから具体化していません。
JAXAの西田信一郎室長は、「いつでも実現できるように課題を一つ一つクリアしていきたい」と話しています。

日本もおととし、政府の懇談会が「かぐや」に続く次の月探査計画をまとめ、2015年ごろに無人の探査機を着陸させ、2020年ごろに無人月面基地を造るとしていました。
しかし、厳しい財政事情のなかで2000億円ともされる多額の予算がネックとなって計画は具体化しておらず、研究が続けられている程度です。
また、各国とも、自国の予算だけでは負担が大きすぎるとして、世界14の宇宙機関が連携して探査計画を検討する動きも出ています。

月面探査ロボ、砂丘で実験=「原発事故にも役立つ」−宇宙機構 [時事]

 宇宙機構月・惑星探査グループの西田信一郎研究開発室長によると、月面は強い宇宙放射線や激しい温度変化などの過酷な環境であり、共同研究には、東京電力福島第1原発事故で原子炉建屋に投入された調査ロボットを開発した千葉工業大なども参加している。西田室長は「がれき撤去ロボットの開発にも役立つ」と話した。

おおおー、ローバ勢揃いって感じですね。なんか面白いタイプのもありますが、あれはどこのものでしょうかね。福島第一にクインスを派遣している千葉工大からも来ていたようです。

雑記帳:月面探査ロボの走行テスト 浜松の砂丘で [毎日]

 月を巡ったかぐやは、09年6月に役目を終え月面に落下した。この日集まった技術者たちが改良を重ねて送り込んだロボットたちが、「月に帰った」かぐやと出会えるのはいつの日か。

うむ…。