最高速度マッハ0.8 国内初の研究用ジェット機公開 [朝日]

 宇宙航空研究開発機構JAXA)は22日、愛知県営名古屋空港(同県豊山町)で、国内初の研究用ジェット機「飛翔(ひしょう)」を報道陣に初めて公開した。同空港を拠点に、6月から国産旅客機「MRJ」の開発につながる実験などに活用する。

 「飛翔」は米国製の双発ジェット機で、全長約20メートル。最高速度マッハ0.8で、高度1万4千メートルを飛ぶことができる。機体と改造の費用は二十数億円。

 機内に様々な計測機器を積み、航空機の開発をはじめ、次世代の運航システムの検証やロケットの打ち上げの支援などを行う。これまで使ってきたプロペラ研究機と比べ、高い高度で速く飛べるため、実験の幅が広げられるという。

ニコ生でメディア公開の様子を見ましたが、これは当然MRJ専用FTBというものではなく、現時点での研究テーマがMRJメインとなっており、今後は国内メーカーを絡めたアビオニクス開発関連の実験に使われていくという流れらしい。以前はこちらから売り込んでいった搭載機器をボーイングなど先方の実証実験の中で試験していたのが、今では最初から実績のあるものを持ってきてくれとなっているためにシェア減少の傾向にあり、国内の研究機関でもジェットFTBを導入することで基盤技術の研究開発を通じて巻き返しを図りたいという感じだそうです。