北の衛星「はりぼて」か、箱形機械に不自然さ [読売]

ばっさりだー!

 報道によると、北朝鮮北西部の東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射場では、「銀河3」を意味するハングルが書かれたミサイルが設置された。北朝鮮は「光明星3号」と名付けた衛星と称する箱形の機械も公開し、「平和的な人工衛星の打ち上げ」をアピールした格好だ。

 しかし、専門家からは疑問の声が上がった。宇宙航空研究開発機構的川泰宣名誉教授は「衛星の形はしているが、普通はロケットの組み立て前に衛星を内部に組み込む。これから入れるというのはあまりにも非効率」と指摘。さらに「北朝鮮の言う実用レベルで使うにはサイズも小さすぎる」と疑問を呈す。

 科学ジャーナリスト松浦晋也さんも、「全面に太陽電池を貼った衛星は太陽光を受けるため回転させて使用する。公開された衛星は縦長で、外部に重りなどのバランスを取る装置が必要。北朝鮮にそうした技術があるかどうかは不明で、なければ姿勢が安定しない。『はりぼて』の可能性が高い」と切り捨てた。

おっ、的川先生と松浦さんにコメント貰ってきたようです。確かに打ち上げ直前まで衛星を搭載してないというのはメディア公開込みにしても謎ですし、世界的に見ればこのサイズでも実用に資する衛星は存在しますが北朝鮮の技術レベルとなるとさすがに「画像さえ撮れれば御の字」という感じじゃないかと思います。松浦さんが「はりぼての可能性が高い」と言ったのは姿勢制御がそもそも出来ない場合の話ですね。記事にするにあたってかなり話が端折られているようで、Twitterで補足されています。

読売新聞記事「北の衛星『はりぼて』か、箱形機械に不自然さ」をきっかけに、TL上で始まる光明星3号考 [Togetter]

ここで挙がっていたSSTLですが、先日公開された北朝鮮の衛星と確かに外見はそっくりですね。重力傾斜安定方式の姿勢制御も搭載できるようですし、コメント欄で情報頂きましたがイランのRasad-1も重力傾斜方式なんですよね。潜望鏡のような形のブームとおぼしき突起もそっくりですし、これまでの関係からしても技術導入があってもおかしくはありません。あと太陽電池ですが、これはパドル展開されるのかどうか。大きめの写真を見るとヒンジのようなものも見えなくはありませんが、その辺突っ込んだ質問はされなかったんでしょうかね。気になる。

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うん、まあ管制室と指令室が別個にあったりするだろうし、多分本丸は見せてないんじゃないですかね。ちょっと簡素すぎるというかアンバランスじゃないかとは思いますがw