平成24年宇宙開発委員会(第6回) 議事録 [宇宙開発委員会]

【河内山委員】 輸送系のところでもう一つ質問ですが、「2013年9月までに」ということは予定どおりだということですか。

【池上委員長】 それはどこのところですか。

【河内山委員】 輸送系のところです。SLSとMPCV(多目的有人機)を含めて13あるフェーズまでやることになっていましたが、それがこのように書かれているので予定どおり進めるということが書かれているということでよろしいのでしょうか。

【松原参事官補佐】 そのように理解しています。目標である2017年末までにやるということで考えると、2013年の9月末までには、要求とシステム仕様を決めないといけないということだと思っています。そのためにも予定通り進める必要はあります。

【河内山委員】 決意は変わっていないということですね。

【服部委員】 ISSのところに、「運用を少なくとも2020年まで延長」という言葉がありますが、これは各国から延ばしてほしいという要望があったのか、あるいは、もともと20年ぐらいまで使えるとアメリカは見ていたということでしょうか。

【松原参事官補佐】 2020年までの延長との米国の方針がありましたので、それを明確に書いたのだと考えています。

【服部委員】 では、この文章によると、アメリカは新しい輸送システムでISSに何か送り込むということが引き続きあるということですね。

【松原参事官補佐】 はい。

【池上委員長】 2020年まで延長することは日本も了解していますし、アメリカも宇宙の国際協力について、ISSについては、議会も了承しています。議会の了承はありませんが、ISSについては2020年までは、確実にやるということになると思います。

【池上委員長】 アメリカは非常に関心があります。ほかのいろいろなファンディング機関も、ISSを使った宇宙実験のためにお金を出すようになっています。ただし、輸送はNASAが面倒を見るということになっています。ロシアはもっと積極的で、ISSでは電源容量が一番問題ですが、ISSに新たな電源用の装置を2つ追加でつけるというようなことを言っているようですね。ですから、いわゆる低軌道の衛星を使ったサービス以外の話では、当面の国際協力という点でISSを1つのツール、軸として力を入れてやっていくということです。

概ね足並みが揃ってきているようですね。