米民間宇宙船、打ち上げ成功=国際基地とドッキング初挑戦 [時事]

ついに打ち上げられました!

 【ワシントン時事】米民間宇宙開発企業「スペースX社」(カリフォルニア州)は米東部時間22日午前3時44分(日本時間同日午後4時44分)、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに初めて挑む無人宇宙船「ドラゴン」を搭載した「ファルコン9」ロケットをフロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。ドラゴンは地球周回軌道に乗り、太陽電池のパネルを広げ、打ち上げに成功した。

 計画ではドラゴンは24日にISSの下方2.5キロでの接近飛行や通信試験を実施。25日に問題がなければドッキングを試みる。成功すれば翌26日、ISS滞在中の宇宙飛行士がドラゴンのハッチを開ける。



先日はバルブ動作不良で打ち上げ直前に緊急停止されましたが、僅か数日でリカバリ。無事に打ち上がって何よりです。ドラゴン宇宙船は軌道上で各種試験を行い、順調に進めば25日22時30分にはISSに把持される模様。生で中継見られるかなあ…

米民間宇宙船:「ドラゴン」打ち上げ 宇宙ステーションへ [毎日]

高さ5.9メートル、直径3.66メートルの円筒型。ISSの軌道までなら、日本の無人輸送機HTVこうのとり)と同じ6トンの荷物を運ぶことができる。

これあまり明記されてないんですけど、6トンの輸送能力は多分LEOですね。JAXAの資料によるとISSへの輸送能力は3.31tとなっています。ISS軌道は軌道傾斜角が51.6度と高いので、いわゆるLEOに比べやはり輸送能力が落ちます。

民間宇宙船 打ち上げに成功 [NHK]

NASAアメリカ航空宇宙局も、「ドラゴン」が、引退した「スペースシャトル」の後継機になり得るとして開発を支援しており、300億円の資金のほか、技術やノウハウも積極的に提供してきました。
その中には、日本のJAXA宇宙航空研究開発機構無人宇宙船「こうのとり」の開発を通じて考案したGPSやレーザー測定器を用いた国際宇宙ステーションとの誤った接触を回避するための飛行経路や安全確認の手順といったノウハウが、そのまま採用されています。

ISSへのアプローチはHTV「こうのとり」と同じ方式を採用してるということで、そのノウハウが使われているそうです。機器についてはSpaceX独自開発で、以前スペースシャトルに搭載して軌道上試験を行ってますね。ちなみに、同じ民間であるOSC社のシグナスには「こうのとり」の近傍通信システムが導入されています。