JAXA、宇宙船に廉価版 打ち上げ費3分の1 [日経]

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 廉価版は小型宇宙船を新たに造り、宇宙ステーションの日本実験棟に実験機器や資材を運び、実験結果のたんぱく質や結晶を地球に持ち帰る。HTV改良型の打ち上げを目指した従来案と並行して検討するが、コストや再利用を考えると有利だ。

 1回の飛行でかかる打ち上げコストは約100億円。HTVの3分の1に抑える。飛行後は耐熱部品だけを取り換え、次の打ち上げに再利用する。汎用部品で安く造る。国産主力ロケット「H2A」に搭載できる。

 船内は人が作業できる空間が約15立方メートル。ロシアが運用するソユーズ宇宙船より広く、計算上は3人以上が搭乗できる。JAXAは有人宇宙船への改良を進める構想だ。

 宇宙ステーションに運べる物資は最大約2.6トンとHTVの半分以下。本体の一部が再突入時に無くなり、約1.6トンを地球に持ち帰る。

これはどんなのでしょう? 非与圧部を外して与圧部のみにすればH-IIAにも搭載できるという話は先日の説明会でもチラッとありましたが、概ねその筋なんでしょうかね。300億円の1/3ってことは打ち上げ費込みの数字ですが、それで100億というのは一体…と思ったら、ドラゴン同様カプセルを再利用する構想らしい。以前公開された検討案では与圧物資は搭載も回収も1.6tでしたが、これは多分与圧部をカプセルに置換して回収機能でモジュールの重量が増加した分の差し引きですよね。非与圧部を除けばカプセルの容量を十分活用でき2.6t搭載できる計算になるのかな。多分。