日本の国際競争力失う 宇宙船開発、将来像見えず [産経]

むーん?

 米国の無人宇宙船「ドラゴン」が5月下旬、民間として初めて国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングし、ISSへの物資輸送は新たな時代を迎えた。日本は今月21日に3号機を打ち上げる無人宇宙船「こうのとり」で存在感を示してきたが、費用や能力で国際競争力を失いつつある。帰還型への改良構想も具体化しておらず、国産宇宙船の将来像は見えない。

HTVは商業輸送してるわけじゃ無いので競争力というのはちょっと違うと思うんですよねえ。予算が付かずにHTV-R開発がなかなか本格着手出来てないので、将来像という点ではその通りだと思いますが。

 このためJAXAこうのとりを改良し、物資を回収できる帰還型「HTV−R」の開発を検討している。機体の一部を米アポロ宇宙船に似た形状の帰還カプセルに置き換え、最大1・6トンの回収を可能にする案が有力だ。ただ、この場合は搭載スペースが狭くなり大型装置を輸送できなくなるため、米国の同意を得るのは難しそうだ。

ここに書いてあるとおり、アメリカ側としてはHTVの搭載容量の大きさを見込んでいるわけですからね。どちらかというとISS後を睨んだ将来的な布石としての位置づけに近いんじゃないかなと。搭載スペースの問題は、たとえばHTV-Rの廉価版を検討するという報道もありましたが、低コストで増発することで実績積んだり出来たら良いんじゃないかなあと思ったりなんかしたりしますが、どういう協定なんでしょう。便数? 輸送量? まあISS運用延長でもう1度そのへん見直すかもしれませんが。ATVが2年後で運用終了ですし。

 日本は米国の意向に沿ってこうのとりの運用を延長するか、帰還型に発展させて独自の有人宇宙船開発に近づくのかという岐路に立たされているが、方針は定まっていない。帰還型の開発には少なくとも4、5年はかかる。ISSの運用期間を考えると、残された時間はわずかだ。

 JAXAの鈴木裕介宇宙ステーション回収機研究開発室長は「帰還技術が実証できれば日本は宇宙輸送で米国に大きく近づく。今はそれを目指すか、技術の陳腐化を待つかの分岐点だ」と話す。計画の行方は日本の宇宙戦略に大きく関わってくるだけに、決断の先延ばしは許されない。

まあ、これですよね。