星出彰彦宇宙飛行士による2回目の国際宇宙ステーションにおける船外活動の実施と、これに伴う宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)の係留延長について [JAXA]

プレスリリースで来ましたね。

米国航空宇宙局(NASA)及び宇宙航空研究開発機構JAXA)は、8月30日に行った船外活動に引き続き、星出彰彦宇宙飛行士とNASAサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士による2回目の船外活動(EVA)を下記のとおり実施することにいたしましたのでお知らせいたします。
また、この船外活動の実施に伴い、「こうのとり」3号機(HTV3)の係留期間が延長されることになりました。「こうのとり」3号機の新たな分離日及び小型衛星放出等の利用実験の実施日程については現在調整中となっており、日程が決定され次第、改めてお知らせいたします。
なお、9月2日未明(日本時間)、太陽電池パドル下流の直流切替器に異常が発生し、さらにISSの電力供給能力が低下していますが、当面のISS運用や「きぼう」システムへ直接影響はありません。

1. 実施予定日時:(日本時間) 平成24年9月5日(水) 20時15分頃から、約6時間半

星出さん、宇宙ステーションで再び船外活動へ [読売]

 NASAは原因として、交換用設備のボルト穴の位置の微妙なずれや、ISS側のボルト穴の損傷を考えている。今回うまくいかなければ、交換用設備を船内に持ち込んで原因を究明する。

JAXA:ISS電力供給が低下 星出飛行士ら修理へ [毎日]

 JAXAによると、ISSの電力供給能力は、電気分配装置の故障で75%だったが、2日未明に電力源を太陽光パネルからバッテリーに切り替える装置に新たに故障が見つかり、62.5%まで低下した。

星出宇宙飛行士、9月5日の船外活動に向けた準備を実施中(2012年09月03日) [ISS/JAXA]

そして、9月2日から、再び次回の船外活動に向けた準備を開始しました。この日は、船外活動の手順確認や、EMUの点検、船外活動で使用する工具の組立て作業などを行いました。

9月5日の船外活動では、MBSUのボルト締結を完了するために、EMUのヘルメット部分に搭載されているカメラによるナット部分の点検作業や、要すれば、ボルトとナット部分の掃除や潤滑作業も計画されています。

星出宇宙飛行士は、船外活動に備えて、ナットを掃除する工具の組み立てや、充電したEVAバッテリ(Rechargeable EVA Battery Assemblies: REBA)をEMUに装着する作業を行ったほか、アカバ宇宙飛行士と、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)の軌道上用訓練ソフトを使用して、船外活動中のSSRMSの運用手順の確認およびリハーサルに1時間を費やしました。また、ウィリアムズ宇宙飛行士とともに、地上のUS EVA19の担当者と交信し、現状や今後の見通しについて話し合いました。

うむ、やはりHTV離脱や小型衛星放出のスケジュールにも影響が出るようです。EVAは日本時間で今週水曜日。もし無事に取り付けが完了すれば前回予定していたSSRMSのカメラ交換やPMA2へのカバー取り付けなどの作業も実施。一番下のJAXAの記事では先日のEVAにおいてどのような対応がされていたか解説されておりとても興味深いです。トラブル発生時に対策チームが結成され地上にいる宇宙飛行士らがノウハウを結集して対策を検討。ただ前回は時間が足りませんでしたので仕切り直しとなりましたが、その分じっくり準備する時間ができます。

あとMBSUとは別の電源系が故障して電力がやや不足してしまってるようです。これも最悪交換作業が必要になるのでしょうか?