年度内に販売モデル JAXAの「セシウム可視化カメラ」 [福島民友]

 東京電力福島第1原発事故で放出された放射性セシウムの分布を可視化する特殊なカメラの開発に当たっている宇宙航空研究開発機構JAXA宇宙科学研究所の武田伸一郎研究員は21日、広島県東広島市で開かれた日本原子力学会「秋の大会」で講演し、「年度内に販売モデルを完成させたい」と見通しを明かした。
 「超広角コンプトンカメラ」と呼ばれるこのカメラは、JAXAが次期エックス線天文衛星に搭載する放射線検出器の技術を地上用に応用した。セシウムが放出するガンマ線を捉え、通常の写真の上に色分けして示す。
 すでに飯舘村富岡町で試作機を使った実証実験を行い、性能を確認しているが、試作機では計測に40〜120分かかるため、販売モデルではこれを10分以内に短縮し、低コスト化も目指す。

おお、いよいよ! 元々開発中の衛星搭載用センサをまるっと転用したものとはいえ新技術の発表から1年後に市販化とは凄まじいですね。