南極地域観測隊(「しらせ」・「海鷹丸」(うみたかまる))への第一期水循環変動観測衛星「しずく」の観測データ(海氷情報)提供について [JAXA]

 南極の海氷は、動かない厚い定着氷と、風や海流で移動する流氷があり、流氷域を効率的に航行するためには、時々刻々変動する海氷の情報が重要です。「しずく」の観測データは、天候に左右されず海氷を観測することができるため航路の海氷状況の把握が可能です。
 現在「しらせ」は、流氷域を通過し定着氷に突入しており、昭和基地を目指しています。流氷域の航行では、「しずく」から即時提供される海氷データも現場の航路計画に利用されました。「しらせ」は、昭和基地への物資輸送後海洋観測を行う予定であり、観測地点までの航行や観測地点の選定にも「しずく」のデータを利用します。

「しずく」による流氷観測精度の検証も兼ねているそうです。