独自ロケットがない悲哀、衛星打ち上げに遅れ [朝鮮日報]

しかし、アリラン5号は今も大田市の同研究院のクリーンルームに収められたままだ。衛星の打ち上げを代行するロシアが費用の上積みを要求し、打ち上げが1年半も先送りされているためだ。

 航空宇宙研究院は07年、ロシアとウズベキスタンカザフスタンによる合弁企業「コスモトラス」にアリラン5号の打ち上げを依頼する契約を190億ウォン(約16億円)で結んだ。使用される宇宙ロケットは大陸間弾道ミサイルICBM)を改良した「ドニエプル」だ。双方は11年8月にロシアとカザフスタンの国境地帯にあるヤスニー宇宙基地からアリラン5号を打ち上げる予定だった。問題はロシア軍だった。韓国政府関係者は「当初はウォン建てで契約したが、ウォン安が進んだため、ロシア軍は補償を要求したとみられる」と話した。

そういうことってあるもんなんですか…。日本の商業衛星はアリアンをよく使いますが、たまにロシアのプロトンやドニエプルも使います。ここ最近円安に振り戻されている日本で考えてみると、H-IIAの打ち上げ受注はドル建てなので有利かも知れませんが、衛星打ち上げ依頼が円建てとするとちょっと気になりますね。