火星・金星の大気、宇宙望遠鏡で観測 JAXA 今夏打ち上げ [日経]

 宇宙航空研究開発機構JAXA)は14日、今年夏に打ち上げ予定の宇宙望遠鏡の概要を発表した。紫外線を使い、金星や火星、木星の大気を観測する。金星の大気は地球より厚く、火星は薄い。惑星ごとに違いが生じた謎の解明を目指す。2014年には米国のハッブル宇宙望遠鏡と協力し、木星の大気を調べる。

 高効率の薄膜太陽電池や、熱暴走の危険性が少ない新型のリチウムイオン電池なども宇宙望遠鏡に搭載する。

JAXA、惑星分光観測衛星を今夏打ち上げ [日刊工業新聞]

衛星に載せた数十ナノメートル(ナノは10億分の1)以下の極端紫外線を使った望遠鏡で金星や火星、木星といった惑星を観測する。太陽から吹き出す高温で電離したプラズマである太陽風と関係する惑星大気の流出メカニズムなどの研究に役立てる。こうした観測は世界で初めてという。

今夏打ち上げ予定のSPRINT-A。この天文衛星、重量はIKAROSよりちょっと重い程度のかなり小型な衛星です。ハッブル先生は何十億光年も先まで見渡す重装備ですが、SPRINT-Aは太陽系の惑星専用という単一機能に絞ることでこれだけ低コストで開発することに成功しています。観測目的である火星大気の流出現象といえばNASAのMAVENもまさにそれですね。なかなか面白い組み合わせじゃないですか?