「火星に微生物の生存に適した環境があった」NASA [朝日]

 【ワシントン=行方史郎】米航空宇宙局(NASA)は12日、火星無人探査機キュリオシティが、採取した岩石の試料から生命維持に必要な6元素の硫黄、窒素、水素、酸素、リン、炭素を検出したと発表した。「火星にはかつて微生物の生存に適した環境があった」としている。

 さらに硫酸塩も見つかった。地球には硫酸塩を利用して生きる細菌がおり、今回の分析で硫酸塩に加えて、利用後にできたと考えられる化合物も混じって見つかった。NASAは「硫酸塩をエネルギー源にした微生物が存在していた可能性がある」としている。

火星に生命に適した環境あった証拠、NASA探査車が発見 [AFP]

 調査チームはこれらの化学物質の解析に基づき、この岩盤が形成された際に存在した水のpH値が比較的中性で、塩や酸を過剰に含んだり、酸化され過ぎたりした状態ではなかったとの結論に達した。

 キュリオシティー計画に参加する米カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)のジョン・グロッチンガー(John Grotzinger)氏は「かなり良質で生命維持に適した環境であったことが分かった。もしこの水が存在した頃の火星に人間がいたとしたら、飲むことも可能だっただろう」と述べた。

かなり有力なデータが得られましたね! ちなみにCPUにエラーが見られたと報じられていたこのキュリオシティですが、既に探査活動を再開しているそうです。